夏休みといえば昆虫採集。これは、小学生の発想です。オトナのやることじゃありません、と日経ビジネスオンラインの読者の皆様は思うことでしょう。 けれども、ここに、オトナこそ昆虫採集! と主張される方がいらっしゃいます。 そう、養老孟司先生です。 養老先生によれば、昆虫採集には、経済問題、環境問題、教育問題、心の問題、とにかく人間をとりまくあらゆる問題を解くカギがあるらしい、のです。 はてさて、昆虫採集はオトナにどんな効用をもたらしてくれるのか。 先生に聞いてみましょう。 養老孟司 ずいぶん長い間、虫を採ってきた。小学校四年生の夏休みに、標本を作って学校に提出した記憶がある。そのときの標本はさすがに残っていない。でも半世紀以上、虫採りをしてきたことは間違いない。 なぜそんなことをするのか。 昨年はアメリカ人の文化人類学者が来た。「日本人はなぜ虫が好きか」というテーマで研究をしているから、取材させ
![オトナの読者のみなさん、昆虫採集をしませんか?:日経ビジネスオンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/05f492a9ba706b05ca8fd61b1840b099fb59fdc9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkeibp.co.jp%2Fimages%2Fn%2Fnbo%2F2011%2Fcommon%2Fnbologo_ogimage.png)