3年前にハスが全滅した佐賀城公園(佐賀市)の南堀に今夏、再びハスの花が咲いた。 原因とされた外来種のミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)の駆除などに取り組んできた住民らの活動が実った。 住民などでつくる「佐賀城公園ハス再生実行委員会」事務局長の永原光彦さん(67)は感慨深げだ。 ハスが再生したのは、佐賀城公園の南堀の1区画約800平方メートル。 ハスはかつて、公園の北、西、南を囲む外堀11万平方メートルの全域に自生していたが、20年ほど前から減り始め、2007年秋に全滅した。 堀には捨てられたミドリガメが繁殖。「茎がかみ切られたような葉を見た」との証言などから、カメの食害が原因との見方が強まり、昨年5月、佐賀県や佐賀大、佐賀市、住民が同実行委をつくり、再生に乗り出した。 今年3月、土のうで堀の水をせき止め、約50年ぶりに南堀の水を抜いた。そのうえで、四方を網で囲った区画(隔離区画)と、同じ