韓国の盧武鉉政権が、米韓軍事同盟(米韓相互防衛条約)からの離脱傾向を加速させている。その象徴が、有事における米韓連合軍の戦時作戦統制権「還収」要求である。 この件をめぐっては、韓国内でも極めて大きな問題になっているようで、韓国のメディア(特に新聞)は連日にわたって関連記事を報じている。 ------------------------------------------------------------------ 1950~53年の朝鮮戦争中に成立した米軍の韓国軍に対する指揮権は、1953年の 米韓相互防衛条約調印後も維持されてきた(ただし1994年に、平時の作戦統制権のみ韓国軍に返還された)。 盧武鉉政権は、この戦時作戦統制権を、2012年までに韓国に返還するよう米国に要求しているのだ。これが実現すれば、朝鮮半島における有事に際し、韓国軍の指揮権は韓国大統領が有することになる。 これ