商品として構造化される女性身体 形而上学の表れの特徴はデリダも指摘したように二項対立にある。精神と身体、動物と人間。まったく同様な意味で女性の裸体は形而上学的である。処女と非処女。性器と非性器、乳首と非乳首。 処女と非処女。処女信仰は古くからあるが、いまも男性に、すなわち社会で根強く信仰されている。乳首と非乳首。グラビアアイドルが乳首を出すか、出さないかは大きな境界となるだろう。異なる職業に分類されるといってもいい。 性器と非性器もまた不可思議だ。特に日本では性器の描写は禁止されている。猥褻罪でつかまった写真家が性器の写真を前にどこまでが性器か線をひけと、警察に詰め寄ったという話がある。このように女性の身体は形而上学的二項対立により切り刻まれ、構造化されている。 ・・・化粧をする/髪をそめる/ピアスをあける/卑猥なことをいう/キスをする/ビキニ水着をきる/乳首をみせる/ペッティングをする/