<北朝鮮のミサイル発射に対し、韓国の文在寅政権はさほど騒いでいない。それどころか「南北交流の再開」を打ち出し、国内からは「対応が生ぬるい」との批判も出ている> 29日午前5時半過ぎ、北朝鮮が日本海に向けて弾道ミサイルを発射した。日本の排他的経済水域(EEZ)内に落ちたことで、号外が配られる大きな騒ぎとなった。 30日の朝鮮中央通信は、この日の実験について「国防科学戦士たちが、精密な操縦誘導体系を導入した弾道ロケットを新たに開発し、試験発射を成果的に進行した」と評価、「目標地点に7メートルの偏差で正確に命中した」と明かした。 金正恩は「撃つしかない」 だが、不思議なことに、韓国ではそれほど騒ぎになっていない。発射直後の5時56分に報告を受けた文在寅大統領はすぐにNSC(国家安全保障会議)常任委員会を開催することを指示、午前7時半から44分間、同会が開かれた。 ところが、その場に文在寅大統領は