ロケットの夏。 異星からの使者により、違う歴史、違う未来を選んだ世界。 ファースト・コンタクトから30余年が経つも、ある日を境に銀河との交流を断ってしまった地球。 宇宙港は閉ざされ、空を埋めつくした銀のロケットたちは今は無い。 「ロケットの夏」は、もう遠くへ過ぎてしまった。 そんな未来。 少年はひとりの少女と出会い、かつての情熱を取り戻していく。 目指すは「50マイルズオーヴァー」、自作有人ロケット大会。 目指すは「50マイルズオーヴァー」、人が星の世界へと、手を伸ばす高度。 「ひとときはオハイオの冬だった」じゃないけれど、「ロケットの夏」。 もうタイトルからして最高にずるい。 「ロケット」そして「夏」。 ブラッドベリ、とか云いだす前によくない汁を脳が分泌し始める。 じんわり。 ガード不可。 オープニング。真夜中の雪原で小さい男の子と女の子が手をつなぎ、宇宙へと駆け上っていくロケットを眺