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ブックマーク / sangencyaya.hatenadiary.com (14)

  • 『ドリフターズ』に感じる「ワクワク感」 - 三軒茶屋 別館

    ドリフターズ 1 (ヤングキングコミックス) 作者: 平野耕太出版社/メーカー: 少年画報社発売日: 2010/07/07メディア: コミック購入: 31人 クリック: 1,173回この商品を含むブログ (292件) を見る平野耕太『ドリフターズ』1巻が発売されました。 評判も良く、漫画紹介サイトを各所覗いてみても口を揃えて絶賛の嵐です。 ●平野耕太最新作として注目の「ドリフターズ」第1巻が大好評 :にゅーあきばどっとこむ フジモリも見事にツボにドストライクし、何度も何度も読み返すほどハマっているのですが、「なんでこんなに面白いんかなー」と客観的に考察してみることにしました。 物語舞台は、とある異世界。 エルフやゴブリンなど亜人が住むこの世界に、「漂流物(ドリフターズ)」とよばれる人々が召還されます。 主人公は、「漂流物」、島津豊久。同じく「漂流物」の織田信長や那須与一とともに謎の敵と戦い

    『ドリフターズ』に感じる「ワクワク感」 - 三軒茶屋 別館
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    REV 2010/07/20
    バ バン バ バンバンバン (ア ビ バ ノン ノン)
  • 落語とライトノベル - 三軒茶屋 別館

    端的に言って、落語はひとり芝居である。演者は根多のなかの人物に瞬間瞬間に同一化する。根多に登場する人物たちは、おたがいにぼけたり、つっこんだり、だましたり、ひっかけたりし合っている。そうしたことが成立するには、おたがいがおたがいの意図を知らない複数の他者としてその人物たちがそこに現れなけれなならない。落語が生き生きと観客に体験されるためには、この他者性を演者が徹底的に維持することが必要である。落語家の自己はたがいに他者性を帯びた何人もの他者たちによって占められ、分裂する。私の見るところ、優れた落語家のパフォーマンスには、この他者性の意地による生きた対話の運動の心地よさが不可欠である。それはある種のリアリティを私たちに供給し、そのリアリティの手ごたえの背景でくすぐりやギャグがきまるのである。 おそらく落語という話芸のユニークさは、こうした分裂のあり方にある。もっと言えば、そうした分裂を演じて

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    REV 2009/12/01
  • ラノベ・マイベスト50 - 三軒茶屋 別館

    雲上四季さんのマイラノベ100に乗っかって私なりのラノベ100を挙げてみようと思ったのですが、80番台で挫折しました(汗)。いや、単に今まで読んだのを挙げるだけならできます。しかし、マイベストとなると「どこが面白いの?」と訊かれたときにその魅力を責任もって語れるものだけにしたいと思い、そうなるとなかなかの難事業です。 てなわけで、100は無理でしたがせっかくの作業を無にするのも私的に辛いので(笑)、その半分の50で勘弁して下さい。私という人間が今までにどういうラノベを読んできて、どういうのを面白いと思っているかの参考になればと思います。私はこういうのを選ぶときに奇をてらうのは嫌いなので、おおよそ平凡というか無難なリストになってるはずです。あまり期待しないで下さいね。 (以下、50タイトルが刊行年順にずらっと。) 田中芳樹 銀河英雄伝説 1982 菊地秀行 風の名はアムネジア 1983 梶尾

    ラノベ・マイベスト50 - 三軒茶屋 別館
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    REV 2009/11/26
  • 新城カズマ『15x24』ネットでのプロモーションまとめ - 三軒茶屋 別館

    自分メモがてら、新城カズマ『15x24』に関するプロモーションについてまとめてみました。 新城カズマ『15x24』は、著者自ら「構想2年、執筆2年、原稿用紙3000枚の大作」と言っており、4ヶ月連続刊行、全6巻という、いわゆる通常のライトノベルレーベルの刊行方法とは異質な作品ですが、そのプロモーションもまた通常とはやや異なっていました。 著者自らtwitterを使い実験的な試みをしており、非常に興味深かったのですが、いかんせん発売前に注目する方々というのは「根っからの新城カズマファン」が多かろうと思いますし、著者が『15x24』を届けたい読者、あるいは口コミ評判を聞いて興味をもっている読者は、当時のプロモーションを知らないのでは?と思いますので、時系列にまとめてみました。 ●新城カズマblog「散歩男爵」 ●新城カズマtwitter twitter上で事前公開 まずはtwitterおよび著

    新城カズマ『15x24』ネットでのプロモーションまとめ - 三軒茶屋 別館
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    REV 2009/11/04
  • 青空文庫で読む”文学少女” - 三軒茶屋 別館

    “文学少女”と死にたがりの道化 (ファミ通文庫) 作者: 野村美月,竹岡美穂出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2006/04/28メディア: 文庫購入: 20人 クリック: 312回この商品を含むブログ (602件) を見る 自分メモがてら”文学少女”シリーズに登場する文学作品のタイトルを抜き出して、その中から青空文庫に収録されている作品についてはリンクを貼ってみました。 表の見方ですが、作中に少しでもタイトルが出てきたものはすべて表に加えました。タイトル表記にぶれがあるものについては作中の表記を優先しました。また、青空文庫内に複数のファイルが収録されている場合には、旧字よりは新字を、旧仮名よりは新仮名を優先しました。 外国人作家の表記についてですが、名と氏を結ぶ文字が、編『神に臨む作家』までは「=」、それより後は「・」が使われています。面倒だったので、ここではすべて「・」で

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    REV 2009/05/10
  • [ウソ書評]まさに驚愕の展開! 谷川流『涼宮ハルヒの驚愕』 - 三軒茶屋 別館

    2年の歳月を経てようやく刊行されました『涼宮ハルヒの驚愕』。時間をかけただけあり、これまでの谷川シリーズの集大成とも言える作品になっていました。 「『涼宮ハルヒの驚愕』には驚愕できるポイントが3つある」とのことですが、確かに大きく分けて「3つ」の驚愕ポイントが発生しています。 あらすじ 物語は前作『涼宮ハルヒの分裂』でαパート、βパートと分裂した続きから始まります。 SOS団全てが揃っている「普通」をαルートとすると、長門が謎の欠席をしているβルート。しかしながら、どちらのルートも「同じ結末に」収束します。物語を分裂させた「彼女」は、更なるルートに物語を「分裂」させるが。。。というのがおおまかなあらすじです。 驚愕その1「物語の分裂」 驚愕ポイントその1ですが、前作『涼宮ハルヒの分裂』で2ルートに分かれた物語を、今度はγルート、δルートとさらにさらに分裂していきます。αルートをSOS団全て

    [ウソ書評]まさに驚愕の展開! 谷川流『涼宮ハルヒの驚愕』 - 三軒茶屋 別館
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    REV 2009/04/01
  • 新城カズマのgoogle論がめちゃめちゃ面白い - 三軒茶屋 別館

    最近フジモリが楽しみに読んでいるのが、SF作家新城カズマ氏のblog。 ●散歩男爵 Baron de Flaneur (Art Plod版) そのなかでも、ここ数日は主にgoogleについての話題を取り扱っています。 きっかけはgoogleブック検索と著作権の訴訟問題が和解したことです。 日の書籍全文が米国Googleブック検索に? 朝刊に載った「広告」の意味 - ITmedia NEWS 詳細は上記記事を読んでいただきたいのですが、これをきっかけに著作権のみならず、もっと大きな変動が起こる、と思考実験しているのが新城カズマ氏の記事です。 ●われら銀河をググるべきやDo We Dare Google the Galaxy?【その00】 - 散歩男爵 Baron de Flaneur (Art Plod版) ●われら銀河をググるべきやDo We Dare Google the Galaxy

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    REV 2009/03/19
  • 『夏期限定トロピカルパフェ事件』(米澤穂信/創元推理文庫) - 三軒茶屋 別館

    夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫) 作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/04/11メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 152回この商品を含むブログ (529件) を見る 米澤 結局、いまの子供たちは――まあ自分たちの世代ですけど――、こうなりたいという情熱が仮にないとしても、では自分にはいったい何ができるのだろうかというスキルへの懐疑は持っている。そのスキルへの懐疑を無視すると、俺は大物なんだというわけのわからない全能感に走ってしまい、ふらふらと時間を浪費して、遠くない未来に自分が何者でもないことに気付くというオチになってしまう。その背景にはもちろん、何者にもならなくてもご飯はべてられるという現実もあるでしょう。一方でそうならなかった人は、自分の全能感をトライアルしないといけない。そのトライアルを経て自分のスキルの限界を見極める過程をミステ

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    REV 2009/03/13
  • ビブリオ・ライトノベル - 三軒茶屋 別館

    ミステリマガジン 2007年 09月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/07/25メディア: 雑誌 クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見る 『ミステリマガジン 2007年9月号』は、ビブリオ・ミステリ特集でした。ビブリオとは、ビブリオマニアのビブリオのことで(ビブリオという名前の菌がいるのでややこしい)、読書狂・書痴といった意味です。その中で提唱されているビブリオ・ミステリの定義は以下のようなものです。 1 に関する職業の人物が主人公となる(古屋、司書、編集者など)。 2 に関する場所が主舞台となる(図書館、出版社、書店など)。 3 作中で特定の(及びその背景)が重要な役割を果たす(トリビア程度では不可)。 4 作中でとりあげられたの構造が、小説全体に影響を及ぼす(メタフィクショナルなものを含める)。 以上の1〜3の二つ以上を満たしている

    ビブリオ・ライトノベル - 三軒茶屋 別館
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    REV 2008/12/21
    ビブリオミステリの定義など。
  • 朝日新聞に「ライトノベル学校で必要か」という投書が掲載される。 - 三軒茶屋 別館

    朝日新聞2008年10月5日付朝刊8面の投書欄『声』に「ライトノベル学校で必要か」という投書が掲載されています*1。 要約すると、学校の図書館にラノベっていうマンガみたいなばっか増えてるけど、古典文学みたいな良書を読んでる奴はほとんどいねーぞ。人気があるからってラノベばっか増やしてんじゃねーよ。といったことが書かれています*2。 ライトノベル一冊の値段なんかたかがしれてるんだから図書館で借りるんじゃなく自分で買ったら? という主張なら分かります。ですが、「良書」とか「ためになる」という基準でを選別してライトノベルを排除するのには躊躇いを覚えます。一言でライトノベルといっても様々ですし、「ラノベとハリポタはどう違うの?」と訊かれても私には正直答えようがありません。 ちなみに、この年齢の頃の私は「ザンヤルマの剣士」や「蓬莱学園」、「ロードス島戦記」、「宇宙皇子」、「銀河英雄伝説」といったラ

    朝日新聞に「ライトノベル学校で必要か」という投書が掲載される。 - 三軒茶屋 別館
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    REV 2008/10/06
    「カラシニコフ@朝日新聞」は良書なので蔵書希望。「人間の測り間違い@グールド」は、高価なので蔵書希望。でも、難しいのでw学校図書館には向かないか。アンダーグラウンド@村上も読んで欲しいけど。
  • ライトノベルの定義を法律の学説っぽくまとめてみる - 三軒茶屋 別館

    学説 定義 長所 短所 読者主観説 ”あなたがそうだと思うものがライトノベルです。ただし、他人の同意を得られるとは限りません。”説 自己完結。 同意が得られるとは限らない。 作者主観説 作者がライトノベルだと思って書いているものをライトノベルだとする説 作者と喧嘩しないですむ。 作者の内心が不明確で恣意的になりやすい。一般読者の認識からかけ離れた結論が出る恐れあり(作者に「ライトノベルなど存在しない」と言われたら終わり)。 内容説 『例:ライトノベルは”萌え”だ。』のように作品の内容からライトノベルか否かを判断する説 ライトノベルをジャンルと称するからにはミステリやSF、ホラーなどと同じく内容的な価値基準がないとおかしい。 何でもありがライトノベル質じゃないの? 形式的客観説 代表的なライトノベルレーベルから刊行されているものをライトノベルとする説 基準として明確。 いわゆるライトノベ

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    REV 2007/10/15
  • 東浩紀『ゲーム的リアリズムの誕生 動物化するポストモダン2』 - 三軒茶屋 別館

    ネガティブな感想になりますのでこのを読んで感銘を受けた方は続きを読まないほうが吉。 前作『動物化するポストモダン』もかなり違和感があったのですが、このを読んで理由がわかりました。 筆者は、前著からここまで一貫して、ポストモダンの分析のためにオタクの作品群を参照してきた。(p248) つまり、前作も今作も、作者のスタンスは「ポストモダンという考え方を用いてオタク文化を分析する」のではなく、「オタク文化を引き合いにしてポストモダンを説明する」なのだと思います。 大塚英志は『物語消費論』で民俗学を用い「物語の消費」というオタク文化を語っていましたが、東浩紀は全く逆。 つまり、引き合いに出すマンガ、ゲームなどは自身の論を補強するために「作為的に」選ばれたコンテンツであり、社会学でたまにある「都合の良い調査結果を用いて無理矢理に論をすすめる」方法なのかなと思いました。 この社会学で「都合の良い調

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    REV 2007/04/30
  • パチンコ大当たり理論について語る - 三軒茶屋 別館

    パチンコ大当たり理論といってもパチンコの勝ち方について書くわけではありません。 通常、パチンコの大当たりの流れは以下の通りです。 スタートチャッカーにボールが入る→リーチ→リーチ演出→当たり で、このリーチ演出に「信頼度」というものがあり、信頼度が高い演出だと当たりやすいのでドキドキする、といった効果を産んでいます。 しかしながら、パチンコは完全抽選であり、スタートチャッカーに玉が入った時点で当たりか外れかが決まります。つまり、大当たりの場合、実際の処理は スタートチャッカーにボールが入る→当たりの決定→リーチ演出の選定→リーチ演出→当たり演出 としているわけです。となると、この「信頼度が高い」というのは何なのかというと、「大当たりが決まったあとのリーチ演出の選定時に割り振られやすい」ということなのです。 具体例でいうと、 リーチA 信頼度10% リーチB 信頼度50% リーチC 信頼度9

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    REV 2007/04/30
  • ミステリとライトノベルの『四大奇書』 - 三軒茶屋 別館

    昨年、ライトノベル系のサイト・ブログ界隈で『ライトノベル三大奇書』なるものが話題になりました(参考:『ライトノベル三大奇書ついに決定!』に反応してみる)。キッカケは、『黒死館殺人事件』が青空文庫化されたことが取り上げられたからじゃなかったかと思いますが、あまり自信はありません。それはともかく、最初のうちは面白いなぁと思いながら草葉の陰から楽しんでました。しかし、元の『ミステリ三大奇書』を無視して、変なライトノベルをとにかく挙げていく方向で盛り上がり始めたので、自分としてはすっかり興味を失ってしまいました。こういうのは、やっぱり元ネタをリスペクトしながら議論した方が面白いと思います。 で、元の『ミステリ三大奇書』とは、夢野久作『ドクラ・マグラ』、小栗虫太郎『黒死館殺人事件』、中井英夫(塔晶夫)『虚無への供物』の3つを指します。これにときどき竹健治『匣の中の失楽』が加わって四大奇

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    REV 2007/03/31
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