携帯電話やATMなどが使われていることから、21世紀型の犯罪だと思われがちな「振り込め詐欺」。そのルーツは意外と古い。 「スパニッシュ・プリズナー」と呼ばれる手紙を使った詐欺は、歴史の中で多くの被害者を生んだ。いろいろなバージョンがあるが、多くのものは「刑務所で投獄されています。お金を送ってくれれば、看守を買収して出所できる……」というストーリー。 報酬は「実家がお金持ちなので刑務所を出られたら多額のお礼をする」から「隠している財産の一部をあげる」「宝石を渡す」など。そんな言葉につられて、手紙の受け取り主が小切手や現金を送ってしまうケースが後をたたなかった。囚われている場所も、メキシコ、キューバ、アメリカ、トルコなど、国によって様々な亜種があり、400年くらい前から始まったと言われている。 騙される背景 多くの被害者を出し続けている理由は、「誰かの役に立ちたい」という被害者の心がある。だか
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