【ストックホルム=吉田典之】ノーベル賞授賞式出席のため当地に滞在中の根岸英一・米パデュー大特別教授(75)と鈴木章・北海道大名誉教授(80)は6日午前(日本時間6日夜)、ノーベル博物館を訪れ、館内にあるカフェの椅子の裏に恒例の署名をした。 同館はノーベル賞ゆかりの品々を展示するため、2001年に開館。以来、受賞者は到着後に、財団との打ち合わせを同館で行い、椅子の裏に署名を残すのが慣習になっている。 根岸さんは「ベスト・ウィッシズ(多幸を祈る)」という言葉と共に署名し、「鈴木さんが(ノーベル賞のメダルをかたどった)チョコレートを購入されたので、先輩にならって私も一箱買いました」と笑顔で語った。英語と漢字で署名した鈴木さんは、メダルのチョコレートを指し、「本物はこれより大きいの?」とおどけてみせた。