外務省は、パスポートの返納を命じてシリアへの渡航を差し止めた新潟市のフリーカメラマンの男性が、改めてパスポートの発給を申請したことを受けて、渡航先を制限した新たなパスポートを発給する方向で検討を進めています。 外務省関係者によりますと、杉本氏は先月、具体的な渡航先を明らかにしない形で改めてパスポートの発給を申請したということで、対応を検討した結果、外務省は渡航先を制限した新たなパスポートを発給する方向で検討を進めていることが分かりました。 外務省関係者は「杉本氏が渡航先を明らかにしていない以上、申請そのものは拒否できない」としていて、外務大臣の判断で渡航先を個別に特定できるとする旅券法の規定に基づいて、シリアへの渡航を認めないパスポートの発給を検討しているということです。