菅官房長官は午後の記者会見で、政府側と反体制派による激しい戦闘が続いているイエメンに滞在していた日本人旅行者1人が、本人の希望で中国艦船によって隣国のオマーンに輸送され、日本政府として、中国政府に謝意を伝えたことを明らかにしました。 そして菅官房長官は、日本人旅行者が中国艦船に搭乗したことに関連して、「中国政府から、現地に滞在する中国人を通じて、邦人旅行者に対し、中国人が退避するための艦船に同乗の申し出があって、邦人旅行者が申し出を受けることを決めたという報告を受けている」と述べました。 そのうえで菅官房長官は、「日本政府としては、中国政府に邦人旅行者の輸送に関する要請などは行っていないが、中国政府に対しては謝意を示させて頂いた」と述べました。