1971年の「渋谷暴動事件」で、殺人容疑などで逮捕された中核派活動家、大坂正明容疑者(67)の逃走を手助けする同派活動家が、組織内で定めた「十の掟(おきて)」に基づいて大坂容疑者をかくまっていたことが、捜査関係者への取材で分かった。警視庁公安部は同派が逃走を助けていたとみており、支援役の行方を追っている。【堀智行】 【中核派革命軍「十の掟」】 ◇「扉に髪の毛張って侵入警戒」「書類ばさみ指紋残さず」 捜査関係者によると、公安部が東京都北区や立川市のアジトから押収した文書を分析したところ、逃走支援役の約10人の活動家が、アジトとなるアパートの契約や組織内の連絡などを担っていたことも判明したという。支援役は、中核派の「革命軍」と呼ばれる部隊に所属しているとみられている。 支援役の活動家は、玄関扉に髪の毛やテープを張って室内に侵入されていないかミリ単位で隙間(すきま)を確認する「ミリ」や、尾