太平洋・島サミットで共同記者発表をする安倍首相(右)(19日午後1時29分、福島県いわき市で)=関口寛人撮影 日本と太平洋の島嶼(とうしょ)国・地域の首脳らによる「太平洋・島サミット」は19日、福島県いわき市で首脳会議を開き、首脳宣言を採択して閉幕した。 首脳宣言では初めて北朝鮮問題に言及し、北朝鮮の船舶が洋上で物資を積み替えて密輸する「瀬取り」への対策として、島嶼国が北朝鮮船舶の登録解除などの取り組みを加速することを盛り込んだ。 安倍首相は首脳会議終了後、サモアのツイラエパ首相と共同記者発表に臨み、「国連安全保障理事会決議の完全な履行という共通の立場に基づき、瀬取りなどの北朝鮮による制裁回避への対応を含め、北朝鮮に対する圧力を維持していくことを確認した」と述べた。 外務省によると、瀬取りを巡っては、サミットに参加したサモアやマーシャル諸島に設立されたペーパーカンパニーが関与した事例が指摘