富士通(東京)が、長野市北尾張部にある長野工場の土地と建物をプリント基板製造などのFICT(エフアイシーティー、長野市)に売却することが11日、分かった。同工場内に本社を置くFICTが、これまでも製造拠点として使っていた。富士通は既に同工場での生産から手を引いており、売却によって県内でのものづくりから…
「電気を感じた」報告相次いだトイレの謎 ホルダー触ると「ビビビビ…」 SNSで話題、管理者に問い合わせてみると… 「かなーり強い電気で感電したんだ…」。7月25日、JR軽井沢駅(長野県軽井沢町)のトイレに関する話題がX(旧ツイッター)に投稿されると、約2万1千件の「いいね」が付く(8月4日時点)関心を集めた。投稿者はトイレットペーパーホルダーに触れた途端に「感電」し、さらにホルダーは「謎のテープでぐるぐる巻き、そして謎の緑コードが壁から伸びてる…」などと報告。投稿を見た人たちは「トイレットペーパーの盗難防止のために電気を流しているのでは」、「ウォシュレット設備の漏電か」などと返信し、謎の現象の分析に盛り上がった。 この投稿を見た記者も疑問を持ち、トイレを管理している軽井沢町振興公社に話を聞いてみた。すると、投稿者が使用した個室は以前から「電気を感じた」と複数の報告があり、公社も原因不明で対
赤い羽根共同募金の集金を巡り、1世帯当たりの目安額が示されるのが「強制のように感じる」との住民の声を本紙「声のチカラ」(コエチカ)で紹介したところ、今度は、集める側の地区役員から「募金を集めなければならない圧力もある」との趣旨の投稿が届いた。投稿主は松本市城北地区の西町町会長、東靖人さん(67)。ある町会が「目標額」を達成できないと、他の町会が穴埋めする連帯責任の仕組みになっているという。(牧野容光) 「どうも、足を引っ張ってすみません」。東さんはここ数年、町会長が集まる会合に出席すると、決まってこうあいさつしている。西町の募金額が、目標額を下回り続けているからだ。 2021年度の資料によると、城北地区14町会のうち西町の目標額は4万3700円。これに対し実績額は1万6900円で4割足らずしか集められなかった。残る13町会のほとんどは目標額を達成し、8割に満たない町会は西町だけだった。 東
任意同行の際、捜査員に前後を挟まれ自宅を出る丸山大輔容疑者(中央)=10月15日午前7時49分、塩尻市塩尻町 塩尻市塩尻町の酒蔵「笑亀(しょうき)酒造」の店舗兼住宅で家人の丸山希美(のぞみ)さん=当時(47)=が殺害された事件は発生から約1年2カ月を経た28日、現職県議でもある夫の逮捕に衝撃が走った。昨年9月28~29日の事件当夜、長野市の議員会館に宿泊した―と周囲に話していた丸山大輔容疑者(48)。だが、捜査関係者によると塩尻署の捜査本部は早い段階で、同容疑者の車が事件当夜に北信方面と中信方面を往復していたことを示す電子データを把握。立件に向けて内偵を続けていた。 希美さんの遺体が見つかった昨年9月29日、丸山容疑者は…
16日に松本市の信州大付属松本中学校理科室で出火し、39歳と41歳の男性教諭2人が顔や腕に軽いやけどを負った火災について、信州大広報室は23日、市内の大学本部で記者会見し、2人がエタノール消毒液を再利用しようと蒸留していたところ、気化したエタノールが漏れて引火したと明らかにした。 消毒液は新型コロナウイルス感染防止用に校内で保管していたが、入れていた金属製容器がさびたため変色し、教諭らが「捨てるのがもったいない」と考えたという。広報室は火災直後、授業の準備中だったとしていたが、誤った説明だったと陳謝した。 教諭2人は16日午前9時前、ゴム栓の付いたフラスコに変色した消毒液を入れ、カセットこんろで熱し始めた。フラスコの口に付いたゴム栓が何らかの原因で外れ、気化したエタノールが漏れたらしい。 理科室に生徒はいなかったが、生徒460人余りが校庭に避難。広報室は「関係者と近隣の皆さまにご迷惑とご心
新型コロナウイルス対策で中小企業に最大200万円を支給する国の「持続化給付金」事業で、申請手続きを支援するため県内16カ所に開設された申請サポート会場の業務を担う「持続化給付金申請サポート事務局」について、複数の担当者が持つ名刺に記された東京都内の住所には事務局がないことが8日、信濃毎日新聞の取材で分かった。電話取材にも実態や受委託の関係を答えていない。事業を担当する中小企業庁も取材に詳細を明らかにしていない。 県内各地の会場で業務を担うスタッフらの名刺は、いずれも同一の体裁で「持続化給付金申請サポート事務局」とある。郵便番号は都内のもので、所在地は「中央区八重洲」、東京駅近くの「ビル3階」と記してある。 8日午後、本紙記者がこのビル3階を訪ねたが、事務局はなかった。3階に入居する会社に聞くと「当社は関係ありません」。周辺の二つの「別館」も訪ねたが、事務局は確認できなかった。 名刺に記され
八ケ岳連峰・阿弥陀岳(2805メートル)近くで25日に遭難し、県警ヘリコプターで救助された都内の自営業男性(36)に一時、新型コロナウイルス感染の疑いが浮上し、陰性との結果が判明するまで2日間、救助に当たった県警山岳遭難救助隊員ら10人前後が自宅待機を余儀なくされたことが27日、分かった。県内の山岳救助でのこうした事例は初めて。 県警関係者によると、男性は25日、単独で阿弥陀岳に入山。午後1時ごろ、頂上に近い御小屋尾根付近(2500メートル)から滑落し、動けなくなった。男性の119番通報を受けて県警ヘリの他、茅野署員、諏訪地区山岳遭難防止対策協会の救助隊員が地上から出動。男性は午後4時半ごろ、ヘリで救助された。 男性は収容先の諏訪市内の病院で左手首骨折の重傷と診断された。その際、CT検査の肺の画像で、新型コロナウイルス感染の疑いが浮上。PCR検査を受けることになった。仮に男性が陽性だった場
新型コロナウイルスの感染防止を目的とした臨時休校を巡り、休んでいる児童や生徒が公園で遊ぶのは趣旨に反する―との住民の声が寄せられたとして、千曲市屋代中学校が保護者に注意を促すメールを送っていたことが5日、分かった。同様の話は他の学校でもあるといい、保護者らは「息が詰まる」と困惑。医師らは密閉空間や混雑した場所でなければ許容範囲とし、感染拡大の防止と子どもの心身の健康のバランスを冷静に見てほしいと呼び掛けている。 「地域の方から、中学生が公園などで集団で遊ぶ姿が見られ、本来の臨時休校の趣旨が守られていないのではないかとの心配の声が寄せられました」。屋代中が4日、保護者に宛てたメール。文面は「各家庭でも再度休校の趣旨を確認し、不要な外出は控えるようご指導を」と続いた。 メールを流す際には、急な休校による生徒や保護者の苦しい胸の内を考え、校内でも議論があったという。「外出を控えるのは強制ではない
水が引き、脱線していることが明らかになった新幹線車両(左)。くの字のように車両が連結している=16日午後1時33分、長野市赤沼 台風19号の大雨による千曲川の堤防決壊を受け、北陸新幹線(長野経由)の車両が浸水した長野市赤沼の「長野新幹線車両センター」を巡り、センターを建設した鉄道・運輸機構(横浜市)は16日の信濃毎日新聞の取材に「建設当時は必要な設計をした」との考えを示した。一帯は歴史的に氾濫を経験してきた。センターを借り受けて、運営しているJR東日本は「復旧が最優先で、再発防止を考える段階にない」としている。 JR東日本によると、千曲川の西側約1キロに位置するセンターは、北陸新幹線車両の修繕や検査、翌日の運行に備えた留置に利用。1997年の同新幹線長野―東京間の開業に合わせて、同機構前身の日本鉄道建設公団(鉄建公団)が車両基地として設置した。 長沼地区の新幹線対策委員会が93年、県と長野
子宮頸(けい)がんワクチン接種後に一部の女性が訴える体調不良は、自律神経への異常な免疫反応が原因となっている可能性があるとの論文を、信州大病院難病診療センター(松本市)とドイツ、イスラエルの研究者でつくるグループがまとめ、7日までに米医学専門誌に掲載された。体調不良を引き起こす仕組みを解明する手掛かりになるとの期待があるという。 研究では、ワクチン接種後に体調不良を訴えて信大病院に入院した55人と、接種していない57人を調査。自律神経の情報伝達に関わるアセチルコリンやアドレナリンといった物質と結び付く三つの受容体に対する自己抗体9種類の濃度を調べた。 その結果、体調不良を訴えた女性のグループの方が濃度が高く、異常な免疫反応で自律神経の働きが低下し、めまいなどの体調不良を起こしたと推測した。一方、接種していない57人の中にも自己抗体9種類の濃度が通常より高い人がいた。濃度が高くても必ずしも症
北安曇郡白馬村は近く、小型無人機ドローンを使った山間部での荷物配送の実用化に乗り出す。天候に左右され、費用がかかるといった課題があるヘリコプターでの輸送を補完する狙い。生鮮食品を運んで山小屋の生活環境の充実を図るほか、遭難対策や環境保全にも活用する。 村や村内の山小屋運営会社、ドローン関連企業などでつくる「村山岳ドローン物流実用化協議会」が取り組む。村はドローンを使った荷物配送の実験地域として国の選定を受け、同協議会が昨年10月に実証実験を行った。村は12日開会の村議会定例会に、関連費用3400万円を盛った本年度一般会計補正予算案を提出。国の地方創生推進交付金も活用する。 ドローンでの配送は野菜などの生鮮食品を想定。猿倉のヘリポート(標高約1200メートル)が発着点で、標高差約1500メートルの村営頂上宿舎や白馬山荘に最大10キロの荷物を配送する。配送以外にも、遭難対策などに役立てるための
老後を楽しんで―と思ったら…。しなの鉄道(上田市)が3月末で、65歳以上が対象の定期券「シルバーパス」の販売を終了する。しなの鉄道線(軽井沢―篠ノ井間)と北しなの線(長野―妙高高原間)で、それぞれ通勤定期の9割引きで乗り放題という格安定期券。当初は高齢者の趣味や買い物、通院で利用してもらう狙いだったが、実際は通勤利用が大半で営業上マイナスと判断したという。「働く高齢者」の増加が思わぬ余波を及ぼした形だ。 シルバーパスは、しなの鉄道線用が1カ月4700円、3カ月1万1800円。北しなの線用は1カ月2700円、3カ月6700円。2014年8月に「元気に!アクティブに!」「趣味やご旅行などにご活用ください」とアピールして発売し、17年度は延べ約5200枚を販売した。 一方で、15年に購入者208人に利用目的をアンケートで尋ねたところ、回答した91人のうち79%が「仕事」と回答。本来狙っていた「買
長野南署と県警生活環境課は15日、長野市内の量販店で勤務中に客のクレジットカード情報を不正に入手し、動画配信サイトの利用ポイント購入の際に使ったとして、割賦販売法違反と電子計算機使用詐欺の疑いで、同市川中島町四ツ屋のパート従業員吉岡彰彦容疑者(38)を逮捕した。代金支払い時に客から手渡されたカードに記されていた番号などを、何らかの方法で控えておいたとみられる。 吉岡容疑者は容疑を認めており、同署などは余罪があるとみて調べている。 逮捕容疑は昨年9月上旬、市内の量販店で勤務中、買い物客が代金を支払うために手渡したクレジットカードの番号やセキュリティコードなどの情報を不正に入手。動画配信サイトの利用などに必要なポイントを複数回購入する際、こうした情報を入力し、買い物客に購入費用を付け替える形で174万9750円相当の支払いを免れ、不法に利益を得た疑い。同署によると、カード会社などから被害届があ
千曲市発注工事の入札の予定価格などが、事前に市ホームページ(HP)で公表されたPDFファイルの資料から読み取れる状態になっていた問題で、県北信建設事務所(中野市)が3月に発注した委託業務の入札1件の事前公表資料も同様の状態だったことが1日、信濃毎日新聞の取材で分かった。本紙の指摘を受けた県建設部は同日、本年度実施する工事や委託業務に同じ例がないかどうか確認を始めた。 行政の不手際によって入札の公平性を欠きかねない事態が相次ぎ判明した。パソコンを使った業務の落とし穴とも言え、専門家は資料の入念なチェックや職員研修の必要性を指摘している。 問題の入札は、本年度1年間、北信建設事務所管内の施設に設置した雨量計などを保守、点検する業務。同事務所は3月の入札前、県HP上で、見積もりに必要な業務内容や人員などを示す一方、予定価格の根拠となる単価などの金額は“隠した”「金抜き設計書」のPDFファイルを公
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