日々番組作りに追われるテレビマンにとって、無視できない組織がBPO(放送倫理・番組向上機構)だ。放送倫理を高め、番組の質を向上させるために、NHKや民放各局の出資によって2003年に作られた第三者機関だが、一方で「過剰な制約を押し付ける監視装置」という声も聞こえてくる。現場はどう考えているのか。2人の現役テレビマン(“お台場A氏”と“汐留B氏”)が、匿名を条件に本音を語った。 お台場A:「局は本当にBPOのことを気にしていますよ。ウチでもBPOの審議入りしないために会議が開かれていて、その議事録が局の人間全員にメールで送られてくる。番組の作り方や、クレームの内容が書かれていて、『ヤラセ、過剰演出はしないように!』と注意を喚起している」 汐留B:「特に最近はすぐにネットの掲示板で騒がれて、『電凸しろ(電話でクレームを入れて突撃しろ)』なんてる視聴者がいる。そしてフォーマットがあるのか、ご丁寧