福島第一原発周辺の「手抜き除染」をジャーナリストの桐島瞬氏が緊急取材した。正月明けの1月6日に現地に赴くと、除染作業で出た除去土壌や草などを詰めた袋が道路脇に置き去りにされているなど、驚愕の実態が明らかになった。さらに、手抜き除染もかすむような衝撃的な出来事が起きていた。 * * * 福島県二本松市にある山ノ入ダム。市民の水ガメともなっているこのダムの近くに、除染作業で出た土を投棄しているとの話を聞いた。早速、現場を訪れた。 ダムと道一本を挟んだ高台にその場所はあった。あたり一面にうずたかく積まれた土。これが除去土壌なのか。土の線量は、最高で毎時0.36マイクロシーベルトを示していた。 30分ほどすると土砂を満載した2トンダンプが来た。場所を選び、一気に土を下ろした。そこには遮水シートも施されていない。ダンプの運転手に話しかけた。 ――これは除染で出た土ではありませんか? 「確かにそう
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