この記事の写真をすべて見る 「鉄壁のガースー」ついに答弁破綻か――。 政府にとって不都合な質問をバッサリ切り捨て、封じ続けてきた菅義偉官房長官。しかし、「桜を見る会」に関する答弁では、秘書官に助け船を求める場面が目立ち、ちぐはぐな説明が続いている。今、この局面で問われるメディアの態度とは。官邸による東京新聞・望月衣塑子記者への質問制限・妨害の内情の全貌を描いた『報道事変 なぜこの国では自由に質問できなくなったか』(朝日新書)を出版し、自身も朝日新聞の政治部記者として官房長官会見を取材してきた新聞労連委員長の南彰氏が、特別に寄稿した。 * * * 官房長官の様子が一変した。 国の税金を使った首相主催の「桜を見る会」をめぐる疑惑について、官房長官番の記者を中心に連日のように追及が続いている。「首相枠などはない」といった虚偽答弁が明るみに出て、公文書の招待者名簿を破棄した問題などで苦しい答弁