9月7日にラオスのビエンチャンで開かれたASEAN(東南アジア諸国連合)ビジネス投資サミットで安倍晋三首相は、「ASEAN諸国のTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)参加を後押しする」と表明した。同時に、RCEP(東アジア地域包括的経済連携)についても「質の高いものとなるよう、しっかり進める」とコメントした。 RCEPは、日中韓の3カ国にASEAN10カ国、さらに豪州、ニュージーランド、インドを加えた計16カ国によるメガFTA(自由貿易協定)だ。もともとは2015年中の合意を目指していたが、現実には今年中の合意も難しい情勢となっている。 その出発点は、東アジアで米国抜きの自由貿易圏をつくりたい中国が05年に日中韓とASEANによる枠組みを提唱したことだ。これに対抗して日本が、さらに豪州、ニュージーランド、インドを加えた枠組みを主張。最終的にASEANが日中の提案を踏まえてまとめた構想が現在の
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