2007年3月、ホンジュラスでLGBTの人権擁護団体の会計担当ドニー・レイェスが、警官に理由なく連行されました。警官は警察署に拘置されていた他の男たちに「見ろ、王女さまを連れてきたぞ。どうすればいいかわかるな。」とけしかけたのです。レイェスは殴打され強姦されました。 世界の多くの地域で、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー(以下、LBGT)であることは正しいことではなく、間違ったことだとみなされています。 そういった国では宗教・文化・道徳または公衆衛生を理由に、政府、または個人が、LBGTの人びとを激しく攻撃しています。国の指導者たちは同性愛の人びとから人間性を奪い、「よそもの」として彼らを社会から追いやっています。そうすることで、LGBTの人びとの人権に関心を示さない世間の風潮を助長するだろうと知っているのです。 最初に紹介したホンジュラスでは、1991年から2