◆「拉致問題への姿勢で公的支援見直し」 橋下知事発言に思う ◇朝鮮学校訪問するなら、生徒や教員らと語り合う時間を ◇「子どもが笑う大阪」のためにも 「高校無償化」法案の対象から朝鮮学校を外すことが検討されている問題に、在日コリアン社会は落胆している。この議論自体が与えるダメージもある。共生社会を考える上でも重大な事柄だ。もう1回、この話にお付き合いいただきたい。 私は韓国籍者で公立小中高校を卒業した。私の子らは韓国系の民族学校に通っている。だが、私は自らを「在日韓国人」だと語ることはほとんどなく「在日朝鮮人」と称するほうが多い。 なぜ私は「在日朝鮮人」と語るのか。わが家族が日本に渡ってきた植民地のころは「韓国人」という言葉はなく、みな「朝鮮人」が普通であった。そして「朝鮮」という言葉で蔑(さげす)まれ、差別されてきたがゆえに、自分探しは「朝鮮」につながる自分を取り戻すことから始まった。私に