宮内庁の羽毛田信吾長官は24日、東日本巨大地震の被災者向けに、那須御用邸(栃木県那須町)の職員用宿舎の風呂を開放し、御料牧場(同県高根沢町)で生産された卵や缶詰などを提供すると発表した。 天皇、皇后両陛下から同庁の施設を役立ててほしいとの意向が示されたことを受けた。 風呂の利用は26日からで1日2回、計40〜50人を受け入れ可能。自治体が用意したバスで地元避難所との間を送迎する。御料牧場では25日に鶏卵1000個、豚肉などの缶詰280個、サツマイモ100キロなどを避難所に提供する。卵の提供は継続するという。羽毛田長官はまた、皇居内の宮内庁病院のベッド10床程度を被災者向けに提供すると東京都に申し入れたことも明らかにした。