『必死すぎるネコ』『ぶさにゃん』などの写真集で知られる猫写真家・沖昌之さん。猫の表情や一瞬の動きをとらえた作品は、巷の猫写真とは一線を画しており、国内外問わず多くの猫好きに支持されている。 沖さんが写真家として独立したのは2015年、37歳のとき。それまでは一般的な会社員で、そもそも写真を撮るのも撮られるのも嫌いだったという沖さんだが、一匹の猫との出会いが運命を変えた。 現在はSNSを通じて猫写真を世界中に発信しながら、さまざまな媒体での連載や写真集の出版など精力的に活動を続けている。 沖さんのように「好き」を仕事にするためにはどうすればいいのか? お話を伺った。 撮るのも撮られるのも嫌いだった ── 以前、何かのインタビューで「写真を撮られるのは嫌い」とおっしゃっていましたが、今日はバシバシ撮らせていただきます……。 沖昌之さん(以下、沖):最近は何とも思わなくなりました(笑) 普段猫の