October 2, 2021 | Art | casabrutus.com | text_Akiko Miyaura 2018年の〈熊本市現代美術館〉での展示を皮切りに、約4年をかけて全国10カ所を巡回してきた『蜷川実花展-虚構と現実の間にー』が東京・上野の〈上野の森美術館〉で開催中。新たな撮りおろしや再構成を加えて大きくパワーアップし、まさに集大成と呼ぶにふさわしい展覧会になっています。 『蜷川実花展-虚構と現実の間にー』が全国を巡回していた4年の間に、社会を取り巻く環境は目まぐるしく変わり、蜷川実花自身の被写体の捉える視点も、考え方も変化した。それに伴い、東京展は内容や構成を大きく変えたのだと言う。 蜷川曰く、「コロナ禍で地殻変動くらい、自分の中のいろんなことが変化した。ただ、今なおその途中で、ここからまた変わっていくのだろうという気がしています」と。まさに、変わりゆく“リアルタイム
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