ブックマーク / rootport.hateblo.jp (55)

  • 稼げる人と稼げない人の違い/人材不足と低賃金が両立する理由 - デマこい!

    世の中には、人材不足と低賃金が両立してしまう業界がある。 たとえば介護や警備の仕事が代表的なものだろう。最近では、船員の人材不足により日の海運業がヤバいという増田記事が注目を集めていた。船員の給与はそれほど低くはないが、労働環境のキツさには見合わない。そのため船員になりたがる若者が減り、深刻な高齢化に見舞われているという。労働力の供給過小が明白なのに、船員の待遇が向上しないのはなぜだろう? これに似た事例として、クラウドソーシングの世界がある。 クラウドソーシングのサービスでは、いわゆる「クソ案件」が多いという。仕事内容に見合わない低報酬の発注があとを絶たず、なかには適法性が問われるような案件もあるそうだ。なぜクソ案件は無くならないのだろう。なぜ、そんなクソ案件でも、一部のクラウドワーカーは引き受けてしまうのだろう? クソ案件が溢れているのは、何もクラウドソーシングの世界だけではない。た

    稼げる人と稼げない人の違い/人材不足と低賃金が両立する理由 - デマこい!
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2016/06/06
    情報の非対称性、選択肢の非対称性、そして人間関係のネットワーク。
  • 私たちがネットで失ったもの/YouTuberが必要とされるわけ - デマこい!

    「2.5%だってさ」 居酒屋で鍋をつついていた。大手メーカーで企画開発をしている彼は、どこか投げやりな口調だった。 「何が?」 「イノベーターと呼ばれる人の割合だよ」 「ああ、『イノベーター理論』の」 マーケティング理論の1つだ。新製品を世に出すと、まずは「新しいもの好き」な消費者が飛びつく。彼らを〈イノベーター〉と呼び、全消費者の2.5%だと言われている。 「だけど、これって多すぎると思わないか」彼はビールジョッキを置いた。「たとえば潜在的に100万人の需要が見込める市場に向けた製品なら、最低でも2万5000人は買うことになるだろ」 「単価4,000円の製品なら、それだけで1億円の売上だよね」 「どう考えても楽観的すぎる。モノを作って、定常的なプロモーションをするだけで、そんなにたくさんの消費者が飛びつくなんて……今の日ではありえないよ」 わずか10年前と比べても、モノを売りづらくなっ

    私たちがネットで失ったもの/YouTuberが必要とされるわけ - デマこい!
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2014/12/08
    ネットが、まだ本当の可能性を発揮できていないだけだと思うよ。
  • 本当のコミュニケーション能力について - デマこい!

    こんなツイートが流れてきました。 日のMVP 老害「アイスコーヒーのホットで!」 「アイスコーヒーでよろしいですか?」 老害「ホットでね!!」 どちらを出すのか究極の選択・・・ 結果、ホットコーヒー出したらキレられた。 — シキくん@目指せBMI22 (@shiki198765) 2014, 9月 1 【以下引用】 日のMVP 老害「アイスコーヒーのホットで!」 「アイスコーヒーでよろしいですか?」 老害「ホットでね!!」 どちらを出すのか究極の選択・・・ 結果、ホットコーヒー出したらキレられた。 ここでは客側が悪いという文脈で語られています。 しかし、当にそうでしょうか。 たしかに何かを注文するときはできるだけ正しく伝えるべきですし、それができないと「イヤな客」のレッテルを貼られてしまいます。自分自身ができるだけ「いい客」でいようと心掛けることに、異論はありません。 しかし、客側に

    本当のコミュニケーション能力について - デマこい!
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2014/09/25
    相手に合わせて自分を変えること。
  • 可愛いは、正義。/「美少女日常系」の作り方 - デマこい!

    放映中のアニメ『ご注文はうさぎですか?』がすごい。 何がすごいかといえば研究されつくされてる感だ。いわゆる「日常系」に欠かせない要素を分析・研究して、絶対にウケるコンテンツとして練り上げられている。秋葉原の中央通りには『ごちうさ』の巨大な広告が出ているが、キャッチコピーは「かわいさだけをブレンドしました」だった。「萌え豚どもエサの時間だ!どうせお前らこういうのが好きなんだろ?」という企画者の声が聞こえてくるようだ。ぶひぃぃいい大好きれすぅぅうう!! ご注文はうさぎですか? 第1巻 (初回限定版) [Blu-ray] 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン発売日: 2014/06/20メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (22件) を見る 何を日常系の元祖と呼ぶかは悩ましいが、現在のそれに連なる系譜を開いたのは『あずまんが大王』だと言っていいだろう。日

    可愛いは、正義。/「美少女日常系」の作り方 - デマこい!
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2014/05/15
    要するに、可愛いは正義なのだ。
  • 物語の作り方/感動させる技術 - デマこい!

    誰もが「物語」を求めている。 スティーブ・ジョブズの魅力的なプレゼンには、「三幕構成」という作劇法が応用されていたという。iPhoneが一台あれば映画を作れる時代だ。今ほど「物語」が求められている時代はない。にもかかわらず、物語を作る「技術」の重要性に気づいている人はまれだ。物語作りに必要なのはセンスだけ──と、素朴に信じている人は多い。 物語作りにも、技術がある。 なかでもシド・フィールドが体系化したハリウッド式の「三幕構成」は、汎用性と自由度の高さが魅力だ。脚製作の現場だけでなく、商談につかうプレゼンや、WEBメディアの記事執筆(※ブログを含む!)、飲み会のときの「滑らない話」にいたるまで、およそ物語性を持つほとんどのものに応用できる。ジャンルを選ばず実用可能な、ほぼ唯一の技術といっていいだろう。 今回は「三幕構成」がどのようなものか、ざっくりと紹介したい。 三幕構成を説明する前に、

    物語の作り方/感動させる技術 - デマこい!
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2014/03/13
    三幕構成は、さまざまな分野に応用可能なほぼ唯一の技術。
  • 「ググレカス」が世界を変える/ネットのコンテンツは「紙と放送の時代」と何が違うか。 - デマこい!

    インターネットは、活版印刷に匹敵する技術革新だ。 しかし、ネットがどのように世界を変えていくのか、具体的に想像できない人も多いようだ。通信コストをゼロにして産業構造を変えるだけがネットの力ではない。インターネットは一般大衆の知性を底上げして、人類社会そのものを変えてしまうだろう。 ネット前夜の「紙と放送の時代」には、コンテンツに消費者の知らない情報を含められなかった。たとえば大衆向けの新聞記事に専門用語は使えなかったし、テレビで進化論やマクロ経済のような「概念」を伝えるときは、ごく簡単な一部分しか伝えられなかった。 しかし、現在は違う。 コンテンツに含められないのは検索で調べられない情報だ。逆に言えば、検索でかんたんに分かるなら、たとえ消費者の知らない情報でもコンテンツに含められるようになった。 「知らない情報」を避ける時代から、 「検索できない情報」を避ける時代へ。 これは小さな変化に見

    「ググレカス」が世界を変える/ネットのコンテンツは「紙と放送の時代」と何が違うか。 - デマこい!
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2014/02/16
    「知らない情報」を避ける時代から、「検索できない情報」を避ける時代へ。
  • 2014年、おおらかさと思慮深さの年に。 - デマこい!

    2013年は私たちの「狂気」が目立った年だった。 2chの個人情報流出事件に大騒ぎし、冷蔵庫に入る若者たちを狂ったように叩き、ヘイトスピーチはついに警察に目を付けられるレベルまで激化し、そしてビットコイン・バブルに一喜一憂させられた。 いずれのできごとも、背景には「お祭り騒ぎ」が──、すなわち一種の狂気がある。考えるよりも先に行動してしまう思慮の浅さが、こうした出来事を引き起こした。私たち人間は、すぐに浮き足立ってしまう生き物だ。 こうした去年のできごとを踏まえて、今年はおおらかさと思慮深さの年になればいいと願っている。 軽率さよりも熟考を。 怒りよりも笑いを。 そういうものを大切にした一年になればいいと思う。 ◆ インターネットから得られる情報は、とても刺激的だ。 Facebookの「イイネ!」が欲しいから、私たちはリア充であるかのようにふるまう。Twitterのリツイートが欲しくて上手

    2014年、おおらかさと思慮深さの年に。 - デマこい!
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2014/01/04
    軽率さよりも熟考を。怒りよりも笑いを。
  • 【ネタバレ】[新編]叛逆の物語の感想/魔法少女まどか☆マギカ - デマこい!

    マミさん? …マミさん! ふわぁぁあああ待ってたよぉぉおお会いたかったよぉぉおおマミさーん! マミさん、マミさん、マミさん、マミさぁぁああん! マミさんマミさん…あぁ…マミさん…アラサーのマミさんも好きだけど今のマミさんも好きだぁぁああ!結婚してくれぇぇええ!マミさん!僕は死にましぇぇえん!マミさんのコトが好きだからぁぁああ!マミさん!あぁ…マミさん…マミさん……マミさん?マミさん!まーみーさーん!マミさん!マミさん!ティロ・フィナーレ!! ……失礼、取り乱した。 こういうのはニュー速VIPブログさんの芸風なので、今後は控えるつもりだ。今回は劇場版まどかマギカ『[新編]叛逆の物語』について、ネタバレ全開の感想を書こうと思う。 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語 【パンフレット】(初回生産限定版) 出版社/メーカー: ワーナーメディア: パンフレットこの商品を含むブログ (

    【ネタバレ】[新編]叛逆の物語の感想/魔法少女まどか☆マギカ - デマこい!
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2013/11/13
    魔法少女たちが「少女」であって「女」ではないことも、この結末に関わっていると思う。
  • 「分析眼」が欲しい人へ - デマこい!

    「分析眼がある」とは、要するに「違いを認識する力」と「共通点を抜き出す力」のそれぞれを充分に持っていることだ。よく似たものを前にして「では違いはどこにあるのか?」と考える力。ぜんぜん似てないものを前にして「では共通点はどこにあるのか?」と考える力。そのどちらが欠けても、分析の眼は曇る。 私たちは、分析しながら生きている。 先月の売上目標が未達なら、その原因を分析する。予想外のヒット商品を目撃したら、成功要因を分析する。カネ儲けの世界だけではない。毎朝、目が覚めるたびに肌で感じる湿度を分析し、空の色を分析し、傘を持っていくべきかどうか判断する。相手の好みを分析して、美術館に行くべきかテーマパークに行くべきかを判断する。昼はどうしよう、お弁当を作っていったらヘンだろうか……と、相手との距離感を分析する。いざ相手を目の前にしたら、声色や表情を分析して、好意の有無を見抜こうとする。私たちの脳みそ

    「分析眼」が欲しい人へ - デマこい!
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2013/05/20
    人生に「100%正しい選択」なんてありえない。
  • 文章を「書ける人」と「書けない人」のちがい - デマこい!

    文章を書くという仕事は、ゼロを1にする作業だと思われがちだ。 小説や脚ゲームシナリオなどの創造的な文章ならばなおさらだ。しかし実際には、文章を書くというのは100を1にする作業だ。文章を書けるかどうかは、このことに気づけるかどうかだと思う。作家にせよ、ジャーナリストにせよ、それこそアルファブロガーに至るまで、きちんとした文章を書ける人はみんなこのことに気づいている。 狼と香辛料 (電撃文庫) 作者: 支倉凍砂,文倉十出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2006/02メディア: 文庫購入: 18人 クリック: 471回この商品を含むブログ (745件) を見る 『狼と香辛料』を書くにあたり、著者の支倉凍砂はかなりの量の文献を読み込んでいたらしい。ライトノベルは、青少年向けの「軽い小説」と見なされることが多い。しかし、そのライトノベルでさえ、メガヒットの裏側にはきちんとした情報収

    文章を「書ける人」と「書けない人」のちがい - デマこい!
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2013/05/08
    文章を書くというのは100を1にする作業。
  • 「つまらない大人」になる方法 - デマこい!

    人は誰でも、若いころは「つまらない大人になりたくない」と考える。 くたびれたスーツを身にまとい、うつろな目で通勤電車に揺られ、安月給にため息を落とし、娯楽といえば野球のナイター中継とパチンコだけ。そんな灰色の人生を送るなんて、まっぴらごめんだ。 では、どうすれば「つまらない大人」にならずに済むのだろう。「おもしろい人生」の秘訣はなんだろう。それを知るためには、「つまらない大人」になる方法を考えてみればいい。 結論から言えば、つまらない大人とは減点方式でしか評価されない人の成れの果てだ。つまらない大人になりたくないのなら、なによりもまず加点方式で評価される人にならなければいけない。 先日、ジャーナリストのSさんと飲む機会があった。Sさんはセミナーや講演会でも人気を集める売れっ子だ。酔いが回ってきた勢いで、「大企業のおじさまはつまらない」という話になった。 たとえば若手の起業家を相手にセミナー

    「つまらない大人」になる方法 - デマこい!
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2013/04/05
    つまらない大人とは減点方式でしか評価されない人の成れの果て。
  • ネオヒルズ族の「ヤバさ」について - デマこい!

    やっぱりネオヒルズ族はヤンキー向けに商売してるっぽいね。パーティーのゲストにメンズエッグのモデルを呼んだり、(ネットより)テレビで話題の人を呼んだり……。わかりやすくヤンキー狙いなのが見て取れる。 Rootport(@rootport) ネオヒルズ族の何がヤバいかと言えば、彼らによってあぶり出された「日人のカネのセンスの無さ」がヤバい。「○秒で×億円稼ぐ!」というキャッチコピーが刺さるのは、「稼ぐ」という言葉のあいまいさを知らない人だけだ。給与報酬なのか、収益なのか、利益なのか、それともキャッシュインなのか……。初歩的な簿記の知識があれば、「稼ぐ」という日常語のあやふやさを知っている。しかし日では、そういう知識を持たない人がたくさんいる。少なくとも、情報商材ビジネスを成立させる程度には、日人はカネのセンスに欠けている。 機械との競争 作者: エリック・ブリニョルフソン,アンドリュー・

    ネオヒルズ族の「ヤバさ」について - デマこい!
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2013/02/28
    彼らによってあぶり出された「日本人のカネのセンスの無さ」がヤバい。
  • 社畜の異常な愛情/または日本人は如何にしてラクするのを止めて労働を愛するようになったか - デマこい!

    マイケル・サンデルによれば、アメリカ人は「失敗に報酬が支払われること」を許しがたい不正義だと感じるらしい。比べて日人はどうだろう? 「労働せずにカネを得ること」にやたらと厳しい……という印象を私は感じる。右派と左派、保守とリベラルを問わず、「働かざるものうべからず」と主張する。 ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(上) 作者: マイケルサンデル,Michael J. Sandel,NHK「ハーバード白熱教室」制作チーム,小林正弥,杉田晶子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/10/22メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 25人 クリック: 151回この商品を含むブログ (56件) を見る これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学 作者: マイケル・サンデル,Michael J. Sandel,鬼澤忍出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/

    社畜の異常な愛情/または日本人は如何にしてラクするのを止めて労働を愛するようになったか - デマこい!
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2013/02/06
    豊さとは、よりわずかな生産活動で、より多様な消費活動を行うこと。
  • だから、もっと“ヘンな人”になろう。 - デマこい!

    Nintendo DSの開発前夜の話だ。特徴的な上下2画面は、前社長・山内博さんの発案だったという。他社が高性能なポータブルゲーム機を次々に開発しているなかで、ただの“高性能なゲームボーイアドバンス”を作るだけでいいのか? ――という危機感があったそうだ。 その時、山内さんは、岩田社長や宮茂さんに向かってこんなことを言った: もう据置型ゲーム機も含めて、 同じようなものをつくってても、個性はない。 個性がないところには価格競争が起こるだけだ ゲーム機の電源を入れてもらうために これは何も、ゲーム機に限った話ではない。個性がなければ価格競争に巻き込まれて、廉売するしかなくなる。あらゆるモノ、サービス、そしてヒトさえも、“個性”がなければ二束三文で買いたたかれる。 ここ10年、いや15年、どうかすると20年くらいか。ものの値段ってほんとに上がらない。うちの奥さまは三十代半ばだが「感覚的にもの

    だから、もっと“ヘンな人”になろう。 - デマこい!
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2012/12/27
    カネにならない個性は、ただのファッションであって、個性とは呼べないと思う。
  • いま、何の話をしているのか。 - デマこい!

    ひさしぶりに「議論の組み立て方」系の記事を書きます。 ◆ 議論が苦手な人は、情報の整理が苦手な人だ。相手の“言っていること”を体系的に理解できないから、うまく反論することができない。自分の感情を“主張”へと昇華できないから、自分が“何を言っているのか”さえ、あやふやになっていく。情報を整理する力は、議論に強い・弱い以前の問題だ。 「現状分析をしているのか、それとも理想や目標について話しているのか」 「全体の話をしているのか、それとも個別の話をしているのか」 少なくとも、この2つの軸だけは見失わないようにしたい。 ◆ たとえば、こちらの記事: 国民国家とグローバル資主義について‐内田樹の研究室 http://blog.tatsuru.com/2012/12/19_1126.php 私は以前から、「充分に豊かになった国・地域では“政治”の力が弱くなる」と考えていた。なぜなら民主的で豊かな国で

    いま、何の話をしているのか。 - デマこい!
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2012/12/22
    「現状分析をしているのか、それとも理想や目標について話しているのか」「全体の話をしているのか、それとも個別の話をしているのか」。
  • “絶対に”おもしろい野球漫画/『神様がくれた背番号』感想 - デマこい!

    「絶対に面白いお話」の条件は、ログラインが面白いことだ。 ログラインとは脚用語のひとつで、お話の要点を1〜2行にまとめたモノのことを言う。ハリウッドの映画プロデューサーたちは多忙なため、山ほど送られてくる脚をすべて読んでいるヒマはない。まずはログラインだけに目を通し、面白そうなモノだけを選んで中身を確認、映画の企画になるかどうかを判断するという。 たとえば: 「動物園で事故発生! 飼育されていた肉恐竜が逃げ出してしまう……(ジュラシックパーク)」 「休職中の刑事がの職場のハイテクビルに行ったら、テロリストに占拠されてしまった!(ダイハード)」 「30年前にタイムトラベルしたら、高校生時代の母親から一目惚れされてしまって……(バック・トゥ・ザ・フューチャー)」 ――こんな感じで、大ヒットした映画作品の多くはログラインだけでも「なんだか面白そうだぞ?」と感じさせるアイディアが詰まってい

    “絶対に”おもしろい野球漫画/『神様がくれた背番号』感想 - デマこい!
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2012/12/15
    40歳の吃音癖のあるホームレスが、阪神タイガースの選手になるお話。
  • 「ビックカメラ」というコンテンツと、トーキョーローカル - デマこい!

    先日、学生時代の友人たちと神楽坂で飲んだ。 話題の中心は、どの街に住みたいか――。山手線の内側の地名が、次々に上がる。 「○○駅なら買物が便利だよ」 「△△町って、とってもお洒落!」 「そういえば赤坂見附にビックカメラができるらしいよ、一体どんな客層を狙っているんだろう……」 私はカラダは京都、心はネットで生活しているため、都心部の情報にうとい。東京出身とはいえ、生まれも育ちも多摩地区で、青春を過ごしたのは立川だ。わずかな知識を振り絞って、なんとか話題についていこうとした。 「そ、そういえば立川にIKEAができるらしいよ……」 「立川? あのショボい伊勢丹があるところ?」 ――し、ショボくねーし! すぐ隣には映画館だってあるし! いいぜ、てめえが立川はショボイって言うなら、まずはそのふざけた幻想をぶち殺す!(震え声) ともあれ、彼らの話題は、なにかに似ていると思った。 「赤坂にビックカメラ

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    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2012/11/30
    店頭に人を置き、客に足を運ばせて、モノを売る。ただ商品を受け渡すだけならば、こんなに非効率な仕組みは必要ない。
  • “消費の時代”から“生産の時代”へ - デマこい!

    ニコニコ動画やPixivなどの登場する“前”と“後”で、私たちの価値観は大きく変わってしまったようだ。「カッコよく 消費すること」が至上の価値だった時代から、「カッコよく 生産すること」が重視される時代になった。商品や情報をただひたすら飲み込むだけでは、もはや“カッコ悪い”と見なされる。制作物や情報を発信してこそ“カッコいい”と評価される――。 当に、そういう時代になったのだろうか? 当だとしたら、変化の原因は何だろうか? 1.情報爆発 いまの中高生には想像できないかもしれないが、かつて“消費の時代”があった。いい年した大人たちが、あるいはすべての子供たちが、消費しかしない時代があった。CM放映されたものをいち早く買ったやつがカッコいいと見なされる:そういう時代が当にあったのだ。 Beforeニコ動の時代では、「カッコよく 消費する」ことが重要視されていた。自我を確立するためには、他

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    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2012/11/02
    しかし、それでも、夢を見るのは人間の仕事。
  • ネット時代の人格管理(ペルソナ・マネジメント) - デマこい!

    “PR”という業界がある。たとえばテレビに登場する政治家は、みんなスーツの選び方が似ているし、エキセントリックな恰好をする人は滅多にいない。セリフや口調も、判を押したようにそっくりだ。日国民の多様性を正しく反映しているのなら、一人ぐらいストリート生まれヒップホップ育ちの政治家がいてもおかしくない。たとえばダボダボのジーンズを履いて、キャップを斜めにかぶり、マイクを片手に日曜討論に乗り込んで、「ここでTOJO! 俺がDAIHYO! RhymeでSYUHYO! 気(マジ)なSEITO!」(ドゥ〜ン ドゥンドゥンドゥ〜ン キュワキャキャキャッキャキュワキャ!)と、リリックを刻む。そんな政治家がいないのはなぜだろう。 それはPR業界が、政治を影で支えているからだ。 政治家は政治のプロであっても、人前に立つプロだとは限らない。ファッションにはスタイリストの助力が必要だし、スピーチの原稿にはゴース

    ネット時代の人格管理(ペルソナ・マネジメント) - デマこい!
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2012/10/29
    あなたは見られている。
  • なぜネット上の“すごい人”に嫉妬するのか - デマこい!

    木から落ちたことがある。 小学一年生にとって唯一絶対の正義は足の速さあり、運動神経の良し悪しがクラス内でのヒエラルキーを決していた。絶望的なまでに足の遅かった私は、しかし木登りだけは誰にも負けなかった。誰もが怖がるような細い枝の先へ、大人たちが青ざめるほど高い場所へ、無謀にもスルスルと登っていた。 バカと煙はなんとやら。ある日、見事に足を踏み外し、校舎の三階とほぼ同じ高さから墜落した。骨太に産んでくれた母には感謝せねばなるまい。骨折をせずにすんだけれど、すねを落下中に枝や幹に打ち付けて、ぱっくりと割れてしまった。ピンク色の肉がむき出しになった。ヒリヒリと痛む傷口を見つめながら、なぜ人は空を飛べないのだろうと思った。 運動神経の悪い私は、自転車に乗れるようになったのも遅かった。小学二年生の夏休みで、私たちの学年では最後から二番目だった。 それまでは自転車に乗れるようになった友人たちの後ろを、

    なぜネット上の“すごい人”に嫉妬するのか - デマこい!
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2012/10/18
    たぶんインターネットは“すごい人”と私たちの距離を縮めすぎた。