【香港=槙野健】5日付香港英字紙サウスチャイナ・モーニングポストなどによると、1989年の天安門事件当時、中国の首相だった李鵬氏(81)の日記を収録したとされる「李鵬『六四』日記」が22日、香港で出版される。 同書は、民主化運動への強硬姿勢を決めた89年4月24日の党指導部の会議前夜に、李氏が当時の最高実力者、トウ小平氏と密会した事実を明らかにするなど、武力鎮圧に至る強硬策はトウ氏の指示だったことを示唆している。また、「文化大革命のような悲劇を防ぐため、自らの命を犠牲にする覚悟だ」(同年5月2日の日記)という心情も紹介した。日記は出版者が仲介者を通じて入手したという。本物か否かは不明だが、事件の責任逃れを狙う李氏側が日記を渡したとみられる。 香港メディアによると、李氏は2004年に事件当時の日記出版を予定していたが、当局に拒否されたという。
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