これは下のエントリーの続きである。一緒に盛り込めれば良かったのだが、書いた後に思い出したネタなので別立てとした。また、「レレレのレー」さんがタイミング良くこのエントリーに関連するネタを指摘してこられたので、多少詳しく書いてみたい(多謝です)。なお、マーケット関係者には興味深い内容だと思われるので、関心のある方にはさらなる分析をお勧めする。 本論に入る前に、せっかくなので「在日外銀」の投融資をもう少し分かりやすく説明したい。まず、外銀勢の投融資(資産)対象は伝統的に交付税特会借入や短期国債などが中心(企業向け融資はリスク対比でスプレッドが低過ぎるので敬遠される)だ。一方、調達(負債)の基本はコール資金だが、ゼロ金利・量的緩和下はコスト面で有利な為替スワップを通じた「円転」に軸足を移し、金融政策の転換に伴いコール資金に回帰してきた。 日銀の「貸出・資金吸収動向」で、外銀貸出が猛烈に伸びている(