最近CNBCか何かで投資家にとってのLBOの善し悪しについての議論を耳にしたので、それについて少々考えて見たのですが、結論から言うと、この話は「投資家」が誰かによって変わってくる気がします。 まずファンドへの出資者という意味の投資家から見れば、これは今のところは「味方」と言って間違いないかと思います。毎年高いリターンを生み出す原因となっているLBOへの投資拡大が止まるところを知らない事実が、この議論を裏付けていると言えそうです。 では株式投資家から見たらどうかと言うと、バリュエーションのサポートを提供し(株価の安値を支え)、レバレッジドファイナンスの市場環境次第ではそれこそかなりのプレミアムで企業を買収してくれるLBOファンドは、決してネガティブな存在とは言えない気がします。 もちろん、どんどん企業が買われていってしまうことは、運用先が減るという意味ではネガティブと言えなくもありません。そ