ダニエル・グロスというコラムニストが、スレートのコラムでそう問うている(これは釣りの質問ではない、と断っている)。 今は、金融危機に関する非難の大部分を銀行家に集まっている。しかし、エコノミストの力なくしては、こうした事態に至ることはなかったはずだ、というのがグロスの主張である。しかも事態が悪くなった時、彼らは(一部を除いて)どこまで事態が悪化したか把握できなかった、とグロスは論難する。 グロスがあげつらうエコノミストの失態は以下の通り。 グリーンスパン 彼は過去四半世紀で最も影響力のあるエコノミストだった。彼の3種の神器は、以下の3つだった。 低金利 市場の規制緩和 金融の技術革新による市場の平穏化 しかし長期間の低金利は証券と派生商品で投機の行き過ぎを生み、人々のリスク管理に役立つはずだった新しい金融ツールはシステミックリスクをもたらし、規制緩和された自由な開放市場は破綻して政府の介入