過激なパフォーマンスが物議を醸していたバイオハッカーのアーロン・トレイウィックが、肺がん向けの遺伝子療法の実施を計画していたことがわかった。トレイウィックの死亡によって計画は中止に追い込まれたものの、実際にメキシコの診療所で治療をするとして被験者を募っていた。 クリスパー(CRISPR)自己注射のパフォーマンスで物議を醸したバイオハッカー、アーロン・トレイウィックが、ワシントンDCにあるアイソレーション・タンク(感覚を遮断するための装置)で死亡しているのが4月29日に発見された。伝えられるところによると、トレイウィックは肺がんを対象としたCRISPR療法の人体実験を計画していたようだ。 28歳のトレイウィックは、2月に開催されたバイオハック会議の聴衆の前でDIYのヘルペス治療薬を自身に注射し、メディアの見出しを飾った。トレイウィックは、誰でも入手可能な遺伝子治療を目指すとした謎めいた企業、