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  • 米国で高まる「顔認識」規制の気運、自主規制から近く法制化へ

    アマゾンは米国での警察への顔認識ソフトの販売停止を無期限に延長した。大手テック企業は現在、警察に対する顔認識テクノロジーの提供を自主規制しているが、連邦法による規制の動きが加速している。 by Tate Ryan-Mosley2021.05.24 135 10 10 アマゾンは、顔認識ソフトウェアの警察への販売を恒久的に停止せよ——。アマゾンが約束した1年間の司法当局への顔認識ソフトウェアの販売一時停止の期限切れが迫る中、40の権利擁護団体が、同社のジェフ・ベゾスCEOとアンディ・ジャシー次期CEOに公開書簡を送った。 この書簡では、ジョージ・フロイドが殺害された後、昨年夏の人種間平等を求めて抗議活動をしていた「ブラック・ライブズ・マター(BLM)」活動家に対するベゾスCEOとジャシーの支援の発言と、司法当局が抗議者を特定するためにアマゾン製品が使用されていたという報告を対比させている。

    米国で高まる「顔認識」規制の気運、自主規制から近く法制化へ
  • 中国系ハッカー集団、国連装いウイグル人を攻撃 その狙いは?

    新たな報告によると、中国語を話すハッカーの集団が偽の国連報告書や偽の支援団体を騙り、ウイグル人にサイバー攻撃を仕掛けているという。その背後には中国政府の影がちらつく。ウイグル人を攻撃する手口と、隠された狙いは何か。 by Patrick Howell O'Neill2021.05.28 717 2 3 サイバーセキュリティ企業のチェックポイント(Check Point)とカスペルスキー(Kaspersky)によると、中国語を話す複数のハッカーが国連になりすまし、現在もウイグル人にサイバー攻撃を仕掛けているという。 研究者らは、ハッカー集団が国連人権理事会(UN Human Rights Council)の名を騙り、人権侵害に関する詳細を記した文書をウイグル人に送り付ける攻撃を仕掛けていることを確認した。このドキュメントは悪意のあるマイクロソフト・ワード・ファイルで、ダウンロードするとマルウ

    中国系ハッカー集団、国連装いウイグル人を攻撃 その狙いは?
    Seiji-Amasawa
    Seiji-Amasawa 2021/06/10
    “新たな報告によると、中国語を話すハッカーの集団が偽の国連報告書や偽の支援団体を騙り、ウイグル人にサイバー攻撃を仕掛けているという。”
  • 米国でセミが17年ぶりの大量発生、観察報告アプリが人気に

    米国で17年に一度、大量発生するセミの観察を、スマホアプリを使用したクラウドソーシングで実施している研究者がいる。屋外での観察がパンデミック中の娯楽に適していることに加えて、親しみやすい市民科学活動であることから人気を博し、当初の目標を大幅に上回る報告が寄せられている。 by Tanya Basu2021.06.04 10 3 1 数週間前、ミッシェル・ワトソンは耳をつんざくような、絶え間なく振動する甲高い音で目を覚ました。「この音は一体何?」彼女は疑問に思った。 庭へと出ると、何百匹ものビーズのように目を輝かせた昆虫が、金色の厚い殻をまとって地面から現れ、木を這い上がっているのを目にした。ワトソンが目にしているのは、何千匹もの「ブルードX(Brood X:ブルード・テン)」というセミの出現。総勢何十億という昆虫の群れの一部だ。ブルード・テンの群れは、約3週間にわたっていたるところで、雷の

    米国でセミが17年ぶりの大量発生、観察報告アプリが人気に
    Seiji-Amasawa
    Seiji-Amasawa 2021/06/10
    “ブルード・テンの群れは、約3週間にわたっていたるところで、雷のような求愛行動の「金切り声」をあげるために出てくる。それまで17年間、地中に身を潜めていたのだ。”
  • フェイスブック、トランプ前大統領「2年凍結」決定は妥当か?

    フェイスブックはドナルド・トランプ前大統領のアカウントを正式に2年間凍結した。だがこの決定は多くの問題を提起している。2年間のアカウント凍結は十分な措置なのか?公平なものなのか?これまでのフェイスブックの行動に照らし合わせるといくつもの疑問が残る。 by Eileen Guo2021.06.09 6 1 1 フェイスブックは6月4日、少なくとも2023年1月7日までの2年間、ドナルド・トランプ前大統領が同社のソーシャルネットワークを利用することを禁じると発表した。同時に、「条件を満たせば復帰できる」とも述べた。 この発表は、フェイスブックが最近設置した監督委員会(Oversight Board)が出した先月の勧告に応えたものだ。フェイスブックは、監督委員会がトランプ前大統領のアカウントをどう扱うべきか決めてくれると期待していたが、期待通りには行かなかった。監督委員会は、トランプ前大統領がフ

    フェイスブック、トランプ前大統領「2年凍結」決定は妥当か?
    Seiji-Amasawa
    Seiji-Amasawa 2021/06/10
    “そして今回の決定は、2024年の米国大統領選挙に向けて、トランプ前統領がネット上に戻ってくる可能性を残している。”
  • AIはまだ、ヘイトスピーチを見分けるのが苦手=米最新研究

    人工知能による自然言語処理テクノロジーは発展を続けている。だが、AIにヘイトスピーチを検出させる新たな研究結果からは、多くの課題が浮き彫りになった。 by Karen Hao2021.06.09 22 10 9 言語処理AI人工知能技術はここ数年で大きく発展した。しかし実際は、最も基的な応用分野でいまだに悪戦苦闘している。最新の研究で、科学者たちが最先端AIシステム4種類にヘイトスピーチを検出させるテストを実施したところ、4種類すべてのAIシステムが悪質な文章と問題のない文章の識別に苦労していることが明らかになった。4種類のAIシステムは、それぞれ別々の部分で苦労していたという。 とはいえ、この結果は驚くべきものではない。自然言語の微妙なニュアンスを理解するAIを開発することは難しいのだ。この研究結果において重要な点は、研究者たちが問題を精査するために採用した手法だ。彼らはヘイトスピ

    AIはまだ、ヘイトスピーチを見分けるのが苦手=米最新研究
  • 脳デバイスで卓球をプレイ、麻痺男性がE・マスクのサルに挑戦状

    イーロン・マスク率いるニューラリンクが、最新の脳コンピューター・インターフェイスを使ってビデオゲームをするサルの動画を公開したのを受けて、別の脳インターフェイスを使用中の男性が試合を申し込むことを発表した。 by Antonio Regalado2021.05.18 169 1 9 頭の中の信号によってコンピューターを操作できる脳インプラントを装着したある男性は、脳コンピューター・インターフェイス(BCI)の開発を進めるイーロン・マスクの企業、ニューラリンク(Neuralink)に挑戦する準備ができているという。ニューラリンクが実験に使用しているサルを相手にした「ポン(Pong)」ゲーム(ピンポンを模したビデオゲーム)の1対1対戦である。 ニューラリンクは、人間の脳をコンピューター・ネットワークに直接接続する先進的な無線式の脳インプラントを開発している。4月、同社の研究チームは、ペイジャー

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  • グーグル「次世代検索エンジン」案、研究チームが考案

    グーグルの研究チームが、検索エンジンの根的な改修案を発表した。20年以上にわたって使われてきた『索引付け・回収・順位決定』という仕組みの代わりに、インターネット上の膨大な文書で訓練した大規模言語モデルを使って、ユーザーの問い合わせに自然な言葉で回答するようにしようというものだ。 by Will Douglas Heaven2021.05.17 94 13 17 1998年、スタンフォード大学の大学院生2人が新たな種類の検索エンジンについて説明した論文を発表した。「論文で私たちは、ハイパーテキストに見られる構造を活用した、『グーグルGoogle)』という大規模な検索エンジンの試作型を提示します。グーグルはWebを効率良く移動して索引を付けることで、既存のシステムよりもはるかに満足度の高い検索結果を生み出すように設計されています」。 論文の柱となるイノベーションは「ページランク(Page

    グーグル「次世代検索エンジン」案、研究チームが考案
    Seiji-Amasawa
    Seiji-Amasawa 2021/05/22
    “従来のランク付け形式をやめ、「バート(BERT)」や「GPT-3」、もしくはそれらの次世代バージョンのような大型かつ単一の人工知能(AI)言語モデルに置き換えるという内容”
  • ワクチンパスポート、接触追跡アプリの「二の舞」になる可能性

    ワクチン接種を受けたことを証明するシステムを導入する国が増えているが、同証明書は、昨年、鳴り物入りで導入され、さほど効果をあげられていない接触追跡アプリと同じような問題点をはらんでいる。 by Lindsay Muscato2021.05.20 21 5 6 ちょうど、ほぼ1年前のことになる。ソフトウェア開発者たちによって、パンデミックをい止めるためのテクノロジーが慌ただしく開発された。当時は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者の近くにいたかどうかを知らせる追跡アプリに焦点が当てられていた。現在、話題はデジタルワクチン証明書に移った。「ワクチンパスポート」と呼ばれることも多いこのデジタル証明書は、スマホ上で動作し、人がワクチン接種済みであることを表示するように設計されている。 直近では、5月17日に英国国民健康サービス(NHS)がイングランドで新たに発表した、出入国の

    ワクチンパスポート、接触追跡アプリの「二の舞」になる可能性
  • AI顔認識ツールからあなたの「自撮り」写真を守る方法

    顔認識システムは人々がWebに投稿する写真を大量に収集して、AIモデルの訓練に使用している。個人的な写真が使用されるのを好ましく思わない研究者らは、人間の目にはわからないわずかな変更を画像に加えて、顔認識システムの訓練を阻止するツールを開発している。 by Will Douglas Heaven2021.05.11 9 5 6 個人的な写真をインターネットにアップロードすると、何かを手放した気分になる。ほかの誰がその写真にアクセスするのだろうか。彼らはその写真で何をするのだろうか。そして、どの機械学習アルゴリズムの訓練に利用されるのだろうか。 すでに「クリアビュー(Clearview)」は、Web上から収集した何百万人もの人々の写真で訓練した顔認識ツールを、米国の司法当局に提供している。しかし、それはほんの始まりに過ぎなかったようだ。今や、基的なプログラミングスキルを持っている人なら誰で

    AI顔認識ツールからあなたの「自撮り」写真を守る方法
  • シアトルが導入した「民主主義クーポン」で金権選挙は変えられるか

    有権者の半数以上は、米国の政治システムはお金と権力を持つ人のためだけに動いていると考えている。シアトルが導入した「デモクラシー・バウチャー」制度は、金権選挙を変えるのに役立つかもしれない。 by Julia Hotz2021.05.13 29 4 5 テレサ・モスクエダはかつて、人々に公職選挙への立候補をお願いする立場だった。労働組合の指導者で、シアトル在住のメキシコ系米国人3世であるモスクエダは、労働者の家族が抱える問題に対処する最も効果的な方法は、問題を実際に経験したことのある人に政治家になってもらうことだと考えていたのだ。しかし、いざ自分が出馬を要請されると、ほとんどの米国民が直面する障壁、つまり金銭的な余裕がないことを挙げて断っていた。 「デモクラシー・バウチャー(民主主義クーポン)」のことを知ってからは、状況は変わった。デモクラシー・バウチャーは税金で賄われるプログラムで、25ド

    シアトルが導入した「民主主義クーポン」で金権選挙は変えられるか
    Seiji-Amasawa
    Seiji-Amasawa 2021/05/22
    “デモクラシー・バウチャーは税金で賄われるプログラムで、25ドルの4枚綴りの証明書がシアトルの有権者に郵送される。有権者はバウチャーを使って、自ら支持する地方選挙の候補者へ寄付できる。”
  • 最新AI技術にDoS攻撃のリスク、大量の電力消費の可能性

    メリーランド・サイバーセキュリティー・センターの研究チームは、最新世代のニューラル・ネットワークへの入力データに少量のノイズを加えることで、必要以上の計算資源を占有させ、AIの「思考」を妨害する攻撃の可能性について発表した。 by Karen Hao2021.05.13 22 7 10 人工知能AI)システムのエネルギー消費を増加させる新たなタイプの攻撃が登場するかもしれない。インターネットでのサービス不能攻撃(DoS:Denial-of-Service)がネットワーク・トラフィックを輻輳させることでサービスを使用できなくするのと同様に、この新たな攻撃は、深層ニューラル・ネットワークに必要以上の計算資源を占有させることで「思考」プロセスを減速させる。 近年、大規模AIモデルの高コストなエネルギー消費に対する懸念が高まり、研究者らはよりエネルギー効率のよいニューラル・ネットワークを設計する

    最新AI技術にDoS攻撃のリスク、大量の電力消費の可能性
  • インドのスラム街をグーグルのデジタル住所が変えている

    スラム街などに住んでいる人々の多くは、自分の住所を持っていないため、銀行口座を開いたり、政府のサービスを受けたりすることができない。グーグルが開発した「プラス・コード」を使って、こうした人々に住所を持ってもらおうとするプロジェクトが始まっている。 by Shoma Abhyankar2021.05.06 119 26 8 ネハ・ダシュラトは、ピザが届いたのを見て大喜びした。14歳の彼女にとって、宅配アプリを使ってピザを注文するのは生まれて初めてのことだった。「友達がアプリでべものを注文した話で盛り上がっているときに、気まずくて。でも今度からは私も自慢できます」とダシュラトは言う。 この記事はマガジン「Cities Issue」に収録されています。 マガジンの紹介 ダシュラトは、マハーラーシュトラ州プネー県にあるスラム街、ラクシュミ・ナガールに約5400人のインド人と共に住んでいる。一人分

    インドのスラム街をグーグルのデジタル住所が変えている
    Seiji-Amasawa
    Seiji-Amasawa 2021/05/10
    “グーグルが開発した「プラス・コード」を使って、こうした人々に住所を持ってもらおうとするプロジェクトが始まっている。”
  • 身体改造に魅せられた写真家が捉えたトランスヒューマニストたち

    身体を改造する理由はそれぞれだが、トランスヒューマニストたちが持つテクノロジーが新しい生き方を解き放つという理念は共通している。今は奇妙に見える行為でも、それが人類の最新の進化の例である可能性は否定できない。 by Michael Reilly2021.04.27 14 2 5 人間の体は進化工学の驚異である。病気や外傷などで具合が悪くなれば、我々は強力なテクノロジーで、失った手足を補ったり歩行する力を回復させたりできる。時として、体を回復させるだけでなく、もともと持っている能力を高めることさえできる。 この記事はマガジン「10 Breakthrough Technologies」に収録されています。 マガジンの紹介 写真家のデビッド・ヴィンティナーは、トランスヒューマニズム(超人間主義)の支持者らが成し遂げた能力向上などの身体改造に魅せられた。一般的に言って、トランスヒューマニストは、テ

    身体改造に魅せられた写真家が捉えたトランスヒューマニストたち
  • GPT-3が「最高」で「最悪」なAIである理由

    オープンAIが開発した大規模言語モデル「GPT-3」が作成する文章は、不気味なほどのリアリティで人間の書く文章を模倣できる。だが、こうした成果は主に、ニューラル・ネットワークの規模と訓練に使うデータをとてつもなく大規模化したおかげであり、現在のAIが抱える無視できない問題点も明らかにしている。 by Will Douglas Heaven2021.04.26 64 58 15 24 ディープマインド(DeepMind)の「アルファ碁(AlphaGo)」や、チェスをするIBMの「ディープ・ブルー(Deep Blue)」以降に登場したさまざまな人工知能AI)の中で、人々の心を確実に捕らえているAIがある。「GPT-3」だ。 この記事はマガジン「10 Breakthrough Technologies」に収録されています。 マガジンの紹介 GPT-3は、サンフランシスコを拠点とする研究所である

    GPT-3が「最高」で「最悪」なAIである理由
  • 宇宙にもオープンソースの波 NASAが最新月面探査車に活用

    宇宙へのミッションではこれまで、大金をつぎ込んで開発した独自仕様のソフトウェアを使用するのが一般的だった。しかし、宇宙産業が急成長を遂げるにつれて、より安価で利用しやすいオープンソース・ソフトウェアの利用が注目されるようになってきている。 by Neel V. Patel2021.04.14 47 13 2 2 米国航空宇宙局(NASA)は2023年、月面探査車「バイパー(VIPER:Volatiles Investigating Polar Exploration Rover、揮発性物質調査極探査ローバー)」の打ち上げを予定している。将来的にロケット燃料の製造に利用できる可能性のある水氷を探して月面を走り回るバイパーには、月の土の上でしっかりと回転できる車輪、 地球外の地質を掘削できるドリル、気温がマイナス173度まで下がる月の夜に14日間耐えられるハードウェアなど、NASAが考えられる

    宇宙にもオープンソースの波 NASAが最新月面探査車に活用
  • ついに欧米で動き出した「AI規制」、相次ぐ発表で潮目は変わるか

    人工知能AI技術はこれまで、ほとんど規制されることなく、開発・展開されてきた。だが、風向きは変わりつつある。今週、欧州連合(EU)が新たなAI規則を明らかにしたほか、米国連邦取引委員会(FTC)が偏ったアルゴリズムを使用したり、販売したりしている企業に対して措置を講じる方針を発表したからだ。 by Will Douglas Heaven2021.04.23 67 29 3 8 人工知能AI)の悪用についての、政府の押し戻しが大きい1週間となった。 4月21日、欧州連合(EU)は、長く待ち望まれていた一連のAI規制を発表した(初期の草案は先週リークされていた)。規制の内容は、大衆の監視や人々を操る目的でのAIの使用を制限するなど、広範囲にわたるものだ。 だが、4月19日にスタッフ弁護士のエリサ・ジルソンが短いブログ投稿で概略を述べた、米国連邦取引委員会(FTC)の意向声明書は、近い将来

    ついに欧米で動き出した「AI規制」、相次ぐ発表で潮目は変わるか
  • 現実問題となってきた「ワクチン・パスポート」にどう向き合うか?

    一部の国で新型コロナワクチン接種が進み、「ワクチン・パスポート」が現実的な問題として認識されるようになってきた。技術面および倫理面での複雑な事情により、システム開発者や政府は今や、大きな困難に直面している。 by Lindsay Muscato2021.04.16 15 13 1 1 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種が一部の国で展開される中、いかにして自分がワクチン接種を受けたことを証明するか? それが次の問題となっている。数カ月にわたって、接種証明つまり「ワクチン・パスポート」制度に関する議論、特にこの制度が引き起こすであろう倫理的な問題点は理論上のものだった。だが、この数週間でその取り組みは具体的なものになってきている。オーストラリアのカンタス航空は3月に試用を開始しており、ニューヨークは先週、米国で初めて州レベルでのシステムを立ち上げた。4月5日には、英国が

    現実問題となってきた「ワクチン・パスポート」にどう向き合うか?
  • スマホ疲れから開放、「音声ゲーム」がコロナ禍で人気

    新型コロナウイルスのパンデミック下において、家族で楽しめる音声ゲームの人気が急上昇している。視覚からの情報に頼らない音声ゲームは、子どもたちの想像力や創作力を発達させる可能性を持つ。 by Tanya Basu2021.04.06 50 13 3 3 マサチューセッツ州に住むある家族が、キッチン・テーブルを囲んで集まっている。両親がテーブルの上に置かれたデバイスの電源を入れ、しばらくして陽気な声が流れ始めると、家族全員がおしゃべりを止めて、落ち着いて耳を傾け始めた。 アマチュア無線全盛期の光景ではない。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるロックダウン中のダニエルズ家の様子であり、一家の注目を集めているのは、最近の子どもたちが普段使っているアプリや動画に競合するよう設計された音声デバイス「ヨト(Yoto)」だ。カセットプレイヤーのように、物語やゲームがあらかじめ記録されたカード

    スマホ疲れから開放、「音声ゲーム」がコロナ禍で人気
  • ヒト胚研究の重要な倫理指針 「14日ルール」 ついに見直しか

    Scientists plan to drop the 14-day embryo rule, a key limit on stem cell research ヒト胚研究の重要な倫理指針 「14日ルール」 ついに見直しか 「ヒトの胚は14日以上培養してはならない」。近年のヒト胚研究の多様化と発展に伴い、過去40年に渡って遵守されてきたルールがついに緩和されようとしている。 by Antonio Regalado2021.03.24 52 43 2 3 2016年、マグダレナ・ゼルニカ=ゴッツ教授は、研究室のシャーレでヒトの胚を誰よりも長期間培養することに成功した。ケンブリッジ大学に属するゼルニカ=ゴッツ教授のチームは、小さな球状の胚を培養器内で特別な液体に浸しながら、来る日も来る日も胚の成長を見守り、それまでのすべての記録を破ったのだ。胚は、子宮に着床するかのごとくシャーレにくっつき、

    ヒト胚研究の重要な倫理指針 「14日ルール」 ついに見直しか
  • AIモデル評価用データセットに多数の誤り、実は優秀ではなかった?

    MITの研究者が、人工知能AI)の機械学習モデルの評価に使われている有名なデータセットの中に、誤ってラベル付けされたデータが多数含まれていることを発見した。最も優れていると見なされていたAIモデルが、実はそうではなかったという事態が発生するかもしれない。 by Karen Hao2021.04.05 272 73 20 23 人工知能AI)の研究で最も利用されている10種類のデータセットには、ラベル付けに多数の誤りがあることがマサチューセッツ工科大学(MIT)の新たな研究でわかった。AI分野の進歩に対する私たちの認識は正確なものではなかったということだ。 データセットはAI研究の中核となるものだが、そのデータセットの中でも特に重要度が高いものがある。AIの能力が時間を経るにつれてどう向上しているかを調べるために機械学習モデルの評価に使用される、核となるデータセットが存在するのだ。よく知

    AIモデル評価用データセットに多数の誤り、実は優秀ではなかった?
    Seiji-Amasawa
    Seiji-Amasawa 2021/04/05
    “人工知能(AI)の研究で最も利用されている10種類のデータセットには、ラベル付けに多数の誤りがあることがマサチューセッツ工科大学(MIT)の新たな研究でわかった。”