ブックマーク / www.technologyreview.jp (1,086)

  • 「バイラル」という言葉を使うのは、もうやめよう

    「バイラル(viral)」という言葉はインターネット上で長らく使われてきた。だが、今後はこの比喩的な言葉の使い方を考え直す必要がありそうだ。 by Abby Ohlheiser2020.06.15 10 9 4 3 私たちは何年も前から、インターネット上で爆発的に流行ったものを、「バイラルした(gone viral)」という言葉で表現している。しかし、世界的な新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックの最中にあって、特にバイラルなコンテンツが人々を死に追いやっている実際のウイルスに関するものである場合、「バイラル(ウイルス性の)」という言葉は別の意味合いを帯びてくる。話題が危険なデマや陰謀論的な考えを含む「バイラルな」コンテンツとなると、問題はさらに複雑になる。ソーシャルメディアの各プラットフォームが問題のコンテンツを削除しはじめる前に、フェイスブックやユーチューブで数百万

    「バイラル」という言葉を使うのは、もうやめよう
  • ノルウェー、接触者追跡アプリの運用を停止 プライバシー懸念

    新型コロナウイルスの感染率が低いノルウェーで、接触者追跡アプリの運用が停止された。プライバシー侵害の懸念があるというのがその理由だが、ノルウェー公衆衛生研究所はパンデミックはまだ終わっていないとして異議を唱えている。 by Patrick Howell O'Neill2020.06.17 176 86 8 4 ノルウェー政府は、ノルウェーデータ保護機関(Norwegian Data Protection Authority)からの批判を受け、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)接触者追跡アプリ「スミッテストップ(Smittestopp)」の運用を停止した。同機関は、国内の感染率が低いことから、アプリによるプライバシー侵害はもはや正当化されないと述べた。その結果、スミッテストップはデータの新規収集を停止、これまで収集された全データは削除され、その取り組みは事実上、無期限に一時停止される

    ノルウェー、接触者追跡アプリの運用を停止 プライバシー懸念
  • フェイスブック、政治広告の非表示を選択可能に

    フェイスブックは、ユーザーが自分のフィードに政治広告を表示させないことを選択可能にすると発表した。 by Charlotte Jee2020.06.18 17 8 4 3 フェイスブックは、近日中に、ユーザーが政治広告の非表示を選択できるようにすると発表した。少人数のグループからなる米国のユーザーに、フェイスブックやインスタグラムのフィードに候補者や政治活動委員会が投稿する広告を非表示にする権限を与え始める。今後数週間で、すべての米国ユーザーおよびその他数カ国にも拡大していく予定だ。 USAトゥデイ紙の論説の中でフェイスブックのマーク・ザッカーバーグ共同創業者兼最高経営責任者(CEO)は、引き続きユーザーに投票を促し、登録有権者を400万人増やしたいと述べた。「フェイスブックは、有色人種を不平等に標的にする有権者の弾圧を防ぐだけでなく、確かな情報に基づく有権者の関わり、登録そして投票率向上

    フェイスブック、政治広告の非表示を選択可能に
  • 日本でも始まる新型コロナ追跡アプリ、「6割普及」の正しい捉え方

    スマートフォンを使って新型コロナウイルス感染者を追跡し、濃厚接触者に通知するアプリが日でも6月19日に始まる予定だ。政府は「人口の6割普及」を掲げ、達成には高いハードルがあるが、元になった研究論文の意図を正しく読み解く必要がある。 by Patrick Howell O'Neill2020.06.19 431 361 27 9 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染者に接触した人を追跡する数十のアプリが世界中で公開され、さらに多くのアプリが公開の準備をしている(日版注:日政府は6月19日に公開すると発表)。しかし、アプリによる接触者追跡システムが効果的に機能するためには、何人の人が使わなければならないのか?ある数字が、何度となく取り上げられている。「人口の60%」という数字だ。 この数字は、MITテクノロジーレビューが「コビット・トレーシング・トラッカー(Covid Tr

    日本でも始まる新型コロナ追跡アプリ、「6割普及」の正しい捉え方
  • IBMが顔認識技術の開発から撤退、人種差別助長を懸念

    IBMは、顔認識ソフトウェアの開発・販売を停止すると発表した。人種差別を助長する懸念があるため。 by Charlotte Jee2020.06.11 61 197 2 2 IBMは、顔認識ソフトウェアの開発・販売を停止すると発表した。人種差別を助長する懸念があるため。IBMのアービンド・クリシュナCEO(最高経営責任者)は議会へ提出した書簡で、「大衆監視、人種的プロファイリング、基的人権と自由の侵害のために使用される、いかなる技術にも反対する」と述べている。 クリシュナCEOは、国内の法執行機関が顔認識技術を使用することが適切かどうか、どのように使用することが適切なのか、「国民的な対話」を求めた。書簡はこのほか、警察の不正行為を取り締まる新たな連邦規則や、有色人種の経済的機会の改善に必要とされる技能の訓練や教育も求めている。 活動家や専門家らは、顔認識システムのバイアス(偏り)を長年指

    IBMが顔認識技術の開発から撤退、人種差別助長を懸念
  • アップルとグーグル、接触者追跡APIを提供開始 世界22カ国で採用

    グーグルとアップルは、スマホを利用して新型コロナウイルス感染者を追跡するテクノロジーAPI)の提供を開始した。各国政府は、独自の接触者追跡アプリを開発・配布できるようになる。 by Patrick Howell O'Neill2020.05.25 96 31 2 7 アップルとグーグルが、「曝露通知」テクノロジーの提供を開始した。世界の保健当局が取り組んでいる、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大防止に期待されているテクノロジーだ。今後、両社が承認した各国政府が、この技術を利用した独自の接触者追跡アプリをそれぞれ開発・配布できるようになる。 ウイルス感染者に接触した可能性のある人を追跡する「接触者追跡」は、エボラ出血熱からHIVに至るまで感染爆発との戦いで使われ、成功を収めてきた実証済みの重要な戦略だ。ここ数カ月、多くの国がスマホアプリをはじめとするさまざまなテクノロジー

    アップルとグーグル、接触者追跡APIを提供開始 世界22カ国で採用
  • デマ、ニセ医療、陰謀論—— ソーシャル上で闘い続ける 医師インフルエンサーの苦悩

    Doctors are now social-media influencers. They aren’t all ready for it. デマ、ニセ医療、陰謀論—— ソーシャル上で闘い続ける 医師インフルエンサーの苦悩 新型コロナウイルスによるパンデミックは、ソーシャルメディア上で信頼できる情報を発信する医師を「インフルエンサー」に変えた。医師という立場ならではの苦悩を抱えながら、デマや陰謀論と闘い、発信を続けている。 by Abby Ohlheiser2020.05.21 49 59 9 2 ドナルド・トランプ大統領が記者会見で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染患者に医師が「洗浄するような感じ」で消毒液を「注射」する治療法を試してみてはどうか? と発言したとき、オースティン・チャン医師は、声を上げなければならないと思った。チャン医師はフィラデルフィア州トーマス・ジ

    デマ、ニセ医療、陰謀論—— ソーシャル上で闘い続ける 医師インフルエンサーの苦悩
  • ネット授業に取り残された子どもたち パンデミックで広がる教育格差

    新型コロナ感染症で多くの学校が閉鎖になり、子どもたちはズーム(ZOOM)などを使ったオンライン授業へ移行している。こうした中で、米国では経済的な理由でインターネットを利用できない子どもたちが学習に後れを取り、教育格差が拡大することが懸念されている。 by Tanya Basu2020.05.19 79 50 19 7 米国に暮らす大半の子どもたちと同じように、フアナはこの2か月間、学校に通えていない。母のディルマは 小学2年生になる前に退学し、英語が話せない。最近まで、カリフォルニア州オークランドに住むフアナの家族が持っていたのは、グアテマラの実家に電話を掛けるのに使うとてもシンプルな携帯電話だけだった。 教師や友達とつながるためのコンピューターを持っていないフアナは、徐々に後れを取り始めた。米国の子どもたちが「ズーム(ZOOM)」を使って充実した授業を受ける一方、彼女が隔離生活の最初のひ

    ネット授業に取り残された子どもたち パンデミックで広がる教育格差
    Seiji-Amasawa
    Seiji-Amasawa 2020/05/22
    「多くの家族は移民登録がないことに加えて、自宅のインターネット契約に必要なコミュニケーションや事務手続きの能力を欠いている」
  • 新型コロナでコールセンターが悲鳴、AIへの置き換えも加速

    新型コロナウイルス感染症のパンデミックを受け、コールセンターにAIボットを導入する動きが米国で進んでいる。ベンダーは売り込みを強めており、コールセンター業務の負担軽減し、人員削減が進む恐れがある。 by Karen Hao2020.05.18 169 31 2 4 ニューヨーク州オチゴ郡でIT部門を統括するブライアン・ポコルニー部長は以前から、コールセンター用の人工知能AI)システムについて耳にしていた。だが、AIシステムの費用を郡の予算で賄うことは難しいだろうと思い込んでいた。その後、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが起こり、州知事はすべての州職員を50%削減するよう命じ、オチゴ郡もコールセンターの職員の多くを解雇せざるを得なくなった。その一方で、多くの市民が信頼性の高い新型コロナウイルス関連の助言や医療情報を求めるようになり、郡に掛かってくる電話の件数は急増

    新型コロナでコールセンターが悲鳴、AIへの置き換えも加速
  • イスラエル、新型コロナのハイリスク者をAIで特定

    新型コロナウイルス感染症への感染で重篤化するリスクが高い健康保険加入者を特定する人工知能がイスラエルで使われている。ただし、27年分の膨大な医療記録を使ったAIを他国で展開するのは難しいかもしれない。 by Will Douglas Heaven2020.05.04 152 30 4 8 イスラエルで医療サービスを提供する大手健康維持機構のマッカビ医療サービス(Maccabi Healthcare Services)は、加入者240万人の中から新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の合併症のハイリスク者を特定するために、人工知能AI)を活用している。 マッカビ医療サービスがメディカル・アーリーサイン(Medial EarlySign)と共同開発したこのシステムは、すでに加入者の2%をハイリスク者として抽出しており、その数はおよそ4万人に上るという。ハイリスク者として特定されると、新

    イスラエル、新型コロナのハイリスク者をAIで特定
    Seiji-Amasawa
    Seiji-Amasawa 2020/05/15
    「ただし、27年分の膨大な医療記録を使ったAIを他国で展開するのは難しいかもしれない」
  • アップルとグーグルの接触者追跡技術、位置情報の併用を禁止

    アップルとグーグルは、iOSおよびアンドロイドへの組み込みを予定している接触者追跡システムの利用に関する新たなルールを発表した。ユーザーのプライバシーを維持し、悪用の可能性を防ぎつつ、同システムを広く展開できるようにすることが狙いだ。 by Patrick Howell O'Neill2020.05.10 156 39 3 5 アップルとグーグルは、両社が提供する予定のアイフォーン/アンドロイド端末向けの新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)追跡テクノロジーで、位置情報トラッキングの使用を禁止すると発表した。この発表により、両社のシステムを使って新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者との接触可能性を利用者に通知することを計画していたいくつかのアプリの開発が、微妙な状況に置かれる可能性がある。 接触者追跡とは、伝染病患者に接触した可能性のある人物を追跡して通知するプロセスで

    アップルとグーグルの接触者追跡技術、位置情報の併用を禁止
  • 普及率世界一のアイスランド、追跡アプリは決め手になったか?

    アイスランドが新型コロナウイルス感染症対策に用いている自動接触者追跡アプリは、国民全体の40%近くがダウンロードし、世界一高い普及率を達成している。しかし、追跡対策を監督している調査官によると、感染症封じ込め対策の決め手にはならなかったという。 by Bobbie Johnson2020.05.13 183 86 6 4 2月28日にアイスランドで新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染が初めて確認されたとき、組織は一丸となってすぐに動き出した。 アイスランドでは当時すでに、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染した可能性の高い人の検査を始めていた。現地のバイオテック企業、デコード・ジェネティクス(DeCode genetics)のおかげだ。最初の感染者が確認されるとすぐに、非常に大規模な検査が始まった。一方、政府はすぐに接触者追跡チームを作り、陽性と診断された人への聞

    普及率世界一のアイスランド、追跡アプリは決め手になったか?
  • 削除でも生き続けるゾンビ・コンテンツ、偽ニュース対策に抜け穴

    新型コロナウイルス感染症に関するフェイクニュースや根拠のないデマの拡散が続いている。調査によって、一度削除されたコンテンツが、ゾンビのように復活してソーシャルメディア上で流通していることが明らかになった。 by Joan Donovan2020.05.13 12 63 8 3 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるパンデミックが始まって以来、私が所長を務めるハーバード・ケネディスクール・ショーレンスタイン・センターのテクノロジー・社会変動リサーチ・プロジェクトでは、新型コロナウイルス感染症に関するデマ、詐欺、陰謀がオンラインでどのように出回っているかを調査してきた。詐欺師が善良な個人を騙すためにウイルスを利用しているのならば、私たちはこうした詐欺師に対抗する術を理解してもらう研究に力を入れたいと考えた。私たちが発見したのは、「ゾンビ・コンテンツ」の爆発的な拡散が混乱を招いている

    削除でも生き続けるゾンビ・コンテンツ、偽ニュース対策に抜け穴
  • ポケGO超え、インドの接触者追跡アプリ爆速普及の裏に「実質強制」

    インドは国民に対し、新型コロナウィルスの接触者追跡アプリのインストールを実質的に義務付けている。透明性が低く、パンデミック収束後に監視に転用できるアプリのインストールを強要するのは問題だ。 by Patrick Howell O'Neill2020.05.15 45 15 5 2 「アーロギャ・セツ(Aarogya Setu)」のようなアプリはこれまでなかった。2カ月前、インドに新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)接触者追跡用のアプリは存在しなかった。それがいまやユーザーは約1億人だ。ナレンドラ・モディ首相はアプリのリリースを後押しし、13億人の全国民にダウンロードするよう呼びかけた。その結果、アーロギャ・セツはリリースから2週間も経たないうちに、世界最速で5000万ダウンロードを記録した。 「我々はポケモンGOに勝ちました」と笑顔で語るのは、インド政府のためにサービス開発を率いたア

    ポケGO超え、インドの接触者追跡アプリ爆速普及の裏に「実質強制」
  • グーグルがビデオ会議のイライラを解消、音声の途切れをAIで補完

    対面でのやり取りにビデオ通話を使う人が多くなった現在、接続が途切れ途切れになり、以前にも増してイライラさせられるようになった。そこで、個々の話者の話し方を模倣して発言のスニペット(断片)を生成し、小さな隙間を埋めることで、途切れをスムーズにしてくれる人工知能AI)が登場した。グーグルのチームが開発したこのテクノロジーは現在、同社のビデオ通話アプリ「デュオ(Duo)」で使われている。 オンライン通話中、私たちの声はたくさんの小さな断片に切り刻まれ、パケットと呼ばれるデータブロックの形でインターネット上を通り抜けていく。パケットは多くの場合、相手方にごちゃごちゃになって到着するので、ソフトウェアでそれらを並べ替える必要がある。しかし、まったく届かないパケットもあり、それが原因で会話に不具合や途切れが生じる。これは通話状態がもっともよい時でさえ起こる。グーグルによると、デュオでの通話の99%で

    グーグルがビデオ会議のイライラを解消、音声の途切れをAIで補完
  • プライバシーか? 公衆衛生か? 新型コロナで揺れるAI規制のゆくえ

    欧州連合が2月に発表したAI規制ガイドラインが再考を迫られている。新型コロナウイルス感染症が急速に広がる中、プライバシーと公衆衛生の間のバランスが求められているからだ。 by Karen Hao2020.04.01 17 15 6 3 ほんの1カ月ほど前、欧州連合(EU)は新しい人工知能AI)とデータの利用に関するガバナンス戦略の概要を発表した。とりわけデータの「主権」を主張し、品質と倫理的な調達を確保するために欧州のAIの訓練に欧州のデータのみを使うことを求めるEUの新指針は、データのプライバシーを保護し、信頼できるAIを促進するとして、そのリーダーシップが高く評価された。だが、フィナンシャル・タイムズ紙によると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な流行)により、規制当局は再考を迫られている。 EUの規制が当初の想定どおりに機能した場合、科学の進歩や開発

    プライバシーか? 公衆衛生か? 新型コロナで揺れるAI規制のゆくえ
  • ソーシャルメディアは 「インフォデミック」と いまどう戦うべきか?

    Here’s how social media can combat the coronavirus ‘infodemic’ ソーシャルメディアは 「インフォデミック」と いまどう戦うべきか? 新型コロナウイルス感染症が拡大し、世界中の人々が自宅待機を余儀なくされる中で、フェイスブックやツイッターは新型コロナウイルスに関する主要な情報源となっている。一方で、ソーシャルメディア上に蔓延する膨大なデマはインフォデミックの原因となり、社会的・経済的混乱を誘引している。 by Joan Donovan2020.03.21 84 31 2 6 先週末にかけてマサチューセッツ州では、同州のチャーリー・ベーカー知事が「屋内退避」命令の準備をしているという噂が広がった。パニックに陥った市民は、州内の品雑貨店やガソリンスタンド、コンビニエンスストアで、トイレットペーパーや洗浄用具、パスタ、ピーナツバターな

    ソーシャルメディアは 「インフォデミック」と いまどう戦うべきか?
  • 追跡アプリで新型コロナの拡大防げ、MITの研究者などが開発

    マサチューセッツ工科大学やハーバード大学のチームが、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐことを目的とした無料アプリを公開した。 by Will Douglas Heaven2020.03.19 128 20 2 2 ユーザーがどこへ行き、誰と出くわしたかを追跡した個人情報を、プライバシーを保護したまま、他のユーザーと共有するアプリが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大阻止に役立つかもしれない。マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボでこのアプリの開発チームを率いるラメッシュ・ラスカー准教授はそう話す。MITとハーバード大学のチーム、フェイスブックやウーバーなどの企業のソフトウェア・エンジニアが自由時間を使って開発した「プライベート・キット:セーフパス(Private Kit: Safe Paths)」と呼ばれるこのアプリは、無料で公開されている。 世界保健機関(WHO)

    追跡アプリで新型コロナの拡大防げ、MITの研究者などが開発
  • 新型コロナは世界にどう広がったのか? 遺伝子解析で追跡

    科学者たちは、新型コロナウイルスの遺伝子変異をリアルタイムで追跡している。遺伝情報から、ウイルスの進化の様子や、各国に複数の経路で侵入している事実が明らかになってきた。 by Antonio Regalado2020.03.06 3162 1559 160 15 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)がこれまでにない規模で世界的に広がる中、ウイルスの遺伝物質から、感染経路だけでなく、世界での広がり方や封じ込めに失敗した状況が、最終的に分かるかもしれない。 科学界では、ウイルスの感染拡大に伴う遺伝子変異を追跡することで、ほぼリアルタイムで系統樹が作成されている。この系統樹は、感染が国から国へ飛び火する様子を特定するのに役立つという。 ブラジルの科学者たちは、2月下旬に国内初の新型コロナウイルスの感染例を確認した際、すぐにウイルスの遺伝子配列を解読した。そして、すでにオンライン上で公表され

    新型コロナは世界にどう広がったのか? 遺伝子解析で追跡
  • ちょっとした「言い換え」でAIはだませる、MITが敵対的攻撃を実証

    「テキストフーラー(TextFooler)」は、文中の特定の単語を同義語で置き換えるだけで自然言語処理(NLP)システムをだまして文章を誤解させることができるソフトウェアだ。同ソフトウェアを使った試験では、3つの最新のNLPシステムの正確度が大幅に低下した。たとえばグーグルのBERT(バート)の場合、イェルプ(Yelp)のレビューのネガポジ判定が5〜7倍も悪化した。 ニュースの内容判別やフェイクニュースの検出、感情の分析といったタスクの訓練済みのNLPシステムを攻撃すると、すべてのケースで人工知能AI)は著しく成績を落とした。 マサチューセッツ工科大学(MIT)のチームが開発したこのソフトウェアは、NLP分類器にとって最も重要な単語を文中から探し出し、人間が自然と感じる同義語に置き換えるものだ。たとえば、「ありえないほど人為的な状況に配置された登場人物は、現実から完全に隔絶されている」と

    ちょっとした「言い換え」でAIはだませる、MITが敵対的攻撃を実証