ブックマーク / komugi.jp (9)

  • 「マンガアプリ」失敗の本質

    パラパラと雑誌を読んでいると、1つのグラフが目を引きました。マンガアプリの上位5社のユーザー数を比較した図です(日経BP『日経エンタテインメント!』2021年7月号、93頁より引用)。 「LINEマンガ(LINE)」が615万人(前年比123.5%)、「ピッコマ(Kakao Japan)」が511万人(同168.6%)の2強が他マンガアプリを圧倒しています。 3-5位は「少年ジャンプ+(集英社)」が229万人、「マンガワン(小学館)」が182万人、「マガポケ(講談社)」が181万人と、いわゆる3大出版社が並びます。 不思議に思ったのは、2強の着実なユーザー数の伸びに比べて、3大出版社の伸びが鈍化していたことでした。なぜでしょうか? マンガアプリは2種類ある 国内には100超のマンガアプリがあります。3大出版社は上記のアプリだけを提供しているわけではありません。つまり、鈍化の理由は「3大出版

    「マンガアプリ」失敗の本質
  • 音声メディアビジネスの行く末

    2020年2月13日(金)、ボイスメディア「Voicy(ボイシー)」主催のイベント「#ボイマ !! Vol.1」に参加してきました。 10分間のライトニングトーク(LT)をさせていただいたので、内容をKOMUGIでもアーカイブしたいと思います。テーマはこちら。 コムギらしく、ということで「そもそもボイスって何?」「メディアとしてどんな特性があるの?」ということを求められているのだと勝手に解釈しまして、「耳」と「声」について、ライトニングトークをします。 人間には、耳、つまり聴覚をふくめて「五感」があることはよく知られていることです。目は視覚、耳は聴覚、鼻は嗅覚、口は味覚、手は触覚。ほかに傾きを自覚する平衡感覚、自分のカラダがどこにあるのかを知る体性感覚、熱いか冷たいかをしる温度感覚などがありますが、基的には五感です。 では五感のなかで、「耳」の特徴はなんでしょうか。 たとえば遠くで起こっ

  • あなたがユーチューバーを見限るべき理由

    すでにYouTubeで有名ユーチューバーになっている、稼げている人は、今回の記事を読まなくてもいいと思います。でも、いまユーチューバーで悪戦苦闘している人、あるいはこれからユーチューバーになろうと思っている人には、ぜひ読んでほしい考察です。 はじめまして。KOMUGIの長嶋夕貴です。初エントリーです。現在、ライブ配信アプリ「17 Live (イチナナ)」で日々、配信するライバー(ライブ配信をする人)たちをサポートするマネージャーをしてます。 ライバー支援にたずさわる中で、もしかしたら「ユーチューバーの時代が終わり、ライバーの新潮流が生まれつつあるのかもしれない」と感じるようになりました。今回は、その理由について書きます。 「ユーチューバー」は、どんな職業か? そもそも、ユーチューバーの仕事は何でしょうか。ひとことで表現するならば、「動画投稿サイトのユーチューブに投稿して収入を得ている人たち

    あなたがユーチューバーを見限るべき理由
  • 10分でわかるビットコインの本質

    2017年12月の年末のこと。渋谷の喫茶室ルノアールで静かにPCに向かい仕事をしていたら、「あの人はビットコインで◯◯◯万円を儲かったらしい」「お前も早く買わないと出遅れるぞ」という会話が立て続けに聞こえてきました。 さらには、年始の休暇で沖縄を訪れたときのこと。隣りのテーブルから「2018年はディズニー仮想通貨がアツい」みたいな会話が聞こえてくるではありませんか! まさか沖縄でドラゴンチェーンの話を聞けるとは…。 この数か月で「仮想通貨」をめぐる話題がブレイクし、一気にホットなテーマとなりました。知らない人がいないぐらいの大ブームです。これはKOMUGIとしても「言語化」して考察を深めないわけにはいきません。今回のテーマは「ビットコインの質」です。 ブロックチェーンとは何か? ビットコイン、ブロックチェーン、ICO、DAO、マイナー、PoW、ハッシュ関数、暗号、フォーク、トークン、ス

    10分でわかるビットコインの本質
  • 「メディアビジネスは今すぐやめましょう」

    KOMUGIの「相談する」コーナーには、毎日のように、さまざまなプロダクト(サービス・製品・企画)が持ち込まれます。新規開発の案件が多くほとんど記事には書けないのですが、とても勉強になっています。「耳学問(他人から聞きかじった知識)」をモットーにする私にとっては大変にありがたいことです。 そのなかで、もっとも多いのが「メディアビジネス」のご相談です。私自身がメディア業界に所属しているからなのでしょうか。「どうしたらメディアやコンテンツを収益化(マネタイズ)できるか?」と聞かれます。 メディアビジネスの収益源は基的に2つしかありません。読者や視聴者から直接的におカネをいただく「購読料」と、商品を宣伝したい広告主から間接的におカネをいただく「広告」です。 電波メディアの延長である「動画メディア」と、紙メディアの延長でありテキストと写真/図版が主体の「Webメディア」では、メディアビジネスの性

    「メディアビジネスは今すぐやめましょう」
  • まだブロガーで消耗してるの?

    彼「動画がいいのでしょうか?」 私「うーん。なぜネットで稼ぎたいのですか?」 彼「やっぱり好きなことだけで、生きていきたいからですかね」 私「はぁ。そうですか……」 ブロガーである彼のツイッターのフォロワー数は多く、いわゆる「ネット有名人」です。KOMUGIの「相談する」のコーナーを見てご連絡をいただきました。「好きなことで、生きていく」って、ユーチューバー(YouTuber)のCMを真に受けすぎだろ!とツッコミたくなりますが、そこはグッとこらえて丁寧にアドバイスさせていただきました。この記事を読んでいたら、ごめんなさい。 「ネットで稼ぐ」ことを夢見る人は、けっこうたくさんいるようです。私のところにも「セルフブランディングしたい」という問い合わせをいただいて、けっこう困ってます。ネットで稼ぐつもりがない私がアドバイスするのは非常に複雑です。 そんな事情もあり、今回はネット上にいろいろな情報

    まだブロガーで消耗してるの?
  • がんばれ僕らのアベマTV

    SNSはスゴいです。ときどき奇跡が起こります。前回「さよならクックパッド」という記事を書き、いろんな反響をいただいたのですが、その中でとりあげたクラシルを運営するdelyのCTO(最高技術責任者)の大竹雅登さんにTwitterでフォローいただいたのを見つけました。「あっ!」と気づいた私は、「記事を読んでくれたんですか!?」とすかさず話しかけ、「じゃあランチでも行きますか」ということになりました。 前回の記事で紹介した、ネットワーク科学の『私たちはどうつながっているのか』を読まれた方はお気づきかもしれませんが、これこそが「6次の隔たり(Six Degrees of Separation)」だと実感しました。「知り合いの知り合い」をたどっていくと、世界中どんな人でも「6人目でたどりつく」。スモールワールドですね。大竹さんとの話は盛り上がり、書けること書けないことがありますが、テーマとしては「

    がんばれ僕らのアベマTV
    Seiji-Amasawa
    Seiji-Amasawa 2017/11/04
    「アベマTVのような「広告モデル」で、視聴者との関係性を維持し、アクティブユーザーを増やす(リテンション)には、人格(キャラクター)を前面に押し出す手法しかない、と私は考えています」
  • さよならクックパッド

    先日、「記事を読みました!」と旧知の町田龍馬さんから連絡がありました。「現在開発中のビジネスモデルに関して、一度ご意見をいただきたい」とのことで、さっそく業(編集業)の合間、平日のランチタイムを利用して会いました。実に4年半ぶりの再会です。 町田さんのビジネスは、いわゆる「民泊(空き部屋に有料で旅行者を宿泊させる)」の代行業務です。彼の経営する「Zens株式会社(ゼンス)」は2013年9月の創業。米サンフランシスコまで行ってAirbnb共同創業者にプレゼンをして、その後も日に招き接待するなど、町田さんの行動力はハンパないです。今や社員とスタッフを合わせ49名の大所帯で、2015年12月には『Airbnb空室物件活用術』というも出してます。「しばらく会わないうちに、立派になったなぁ」と、1987年生まれの町田さんを目の前に、親戚のオジサンになった気分でした(笑)。 相談内容は何だったか

    さよならクックパッド
    Seiji-Amasawa
    Seiji-Amasawa 2017/10/27
    「クックパッドが創業した1997年、専業主婦は921万世帯、共働きは949万世帯でした。しかし2016年には専業主婦は664万世帯に減り、逆に共働きは1129万世帯に増えました」
  • なぜスタディサプリは破壊的なのか?

    「渋谷区立小中学校の全児童・生徒約8000人が『スタディサプリ』を教材として利用開始」というニュースを知りました。 「スタディサプリって、リクルートのやっている、動画で勉強するアレだよね」ぐらいにしか知らなかったのですが、公教育に導入されるのはインパクトが大きいと感じました。すでに学力が向上したという実証実験も報告されています。 きっとお子さんがいる方々は「EdTech(エドテック、エデュケーション+テクノロジーの造語)」なんておカネの匂いがする単語は知らなくても、きっと「スタディサプリ」のことは気になっているはず。ということで、今回は「スタディサプリ」について考えてみます。 スタディサプリの売上は月に3億円!? スタディサプリなら、小学・中学・高校、そして大学受験に必要な5教科18科目・1万以上の授業動画が月額980円で見放題。42万人の受講データをもとにプロ講師が磨き上げた「神授業」

    なぜスタディサプリは破壊的なのか?
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