「小選挙区制」は衆議院選で採用されている制度です。これは二大政党制を作りやすいと言われている一方で、死票(投票したのに、その候補者が落選してしまい、無駄になってしまう票のこと)が多く、得票率と議席配分がかい離しやすいというデメリットが存在し、これらについては、たびたび議論になります。 今回は小選挙区制のメリット、デメリット、そして2017年の衆議院選の死票率、民意を適切に反映するためにはどのような方法が考えられるかという点について紹介します。 小選挙区制のメリットとデメリット 小選挙区制は、その選挙区で1位の得票者1人だけが当選するというシステムです。衆議院選ではこの小選挙区制と比例代表制の2つをそれぞれ並立して別に実施していますが、小選挙区289に対し、比例区は176と、小選挙区を重視した形に設定されています。 小選挙区制のメリットとしては、大政党に有利であり、二大政党制が現れやすい傾向