東海道新幹線で去年、乗客が刃物で殺傷された事件を受け、所持品の中の危険物の有無を調べる検査が鉄道でも可能かどうか、ボディースキャナーを使った実証実験が、東京の地下鉄の駅で行われています。 国土交通省は、所持品の中の危険物の有無を調べる検査が鉄道でも可能かどうか検討していて、東京メトロの霞ケ関駅で4日から4日間、実証実験を行います。 実験では、人や物から自然に放出される電磁波を映像化する高さ60センチほどの「ボディースキャナー」を改札機の近くに設置しています。 所持品の材質までは特定できませんが、改札を通過するエキストラが、服の下に隠し持った爆発物に見立てた物体を見分けられるか確かめます。 国土交通省鉄道局の門元政治危機管理室長は「鉄道での所持品検査導入に向け、人の流れを止めないで検査ができるかさまざまな方法で検証していきたい」と話していました。