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ブックマーク / science.srad.jp (19)

  • 地球を覆う反物質帯が発見される | スラド サイエンス

    2006年に打ち上げられた観測装置「Pamela」によって、地球を覆う反物質粒子の薄い層が発見されたそうだ(家/.、BBC記事、論文)。 研究者チームによれば、今回発見された反物質の帯は「地球に近い、最も豊富な反物質源」であり、地球をドーナツ状に覆う2層のヴァン・アレン帯の間に反物質が捕らえられているのだそうだ。 反物質は物質と衝突するとエネルギーを発し、ごくわずかな量でも莫大なエネルギーが生み出されることから、NASAでは反物質を宇宙船の燃料として利用するプロジェクトがあるそうで、今回の発見はNASAの計画を具体化するのに十分な量である可能性があるらしい。

  • 香港の物理学者、光子が光の速度を超えることはできないことを証明 | スラド サイエンス

    まず,多数の光子が絡む場合,その群速度には(見かけの)超光速成分が現れることがあります. あんまり正確な表現ではありませんが,いくつかの振動数の異なる正弦波(速度はc)が重なってピークを作っていると,時間の経過とともに(振動数が違うために)重なりにより出来ているピークの位置がずれます.ピークの位置(=みかけの粒子の位置)は急速に移動しても良いわけです.単に干渉縞が急速にずれているだけですので.こういった意味での"超光速光"は存在しており,実験的にも観察されています. ある特殊な媒質に光を入射すると,前述の"見かけの超光速光"を作ることが出来ます.これは,光が入射して媒質と相互作用し,その結果出てくる変調波と元の光とが重なり合って,見かけのピークを作り,これが超光速で動いていくようなものです.これが前述の「実験的に観察されている」というものです. さて,光子の集団運動として,見かけの超光速っ

  • 準天頂衛星「みちびき」2号機以降の打ち上げ決定へ | スラド サイエンス

    政府の宇宙開発戦略部は、日GPSを構築するための衛星を打ち上げることを7月をめどに決定、同時に官民連携で衛星利用の研究会を立ち上げるという(産経新聞)。 日独自の衛星網だけでの測位には7基の衛星が必要だが、現行稼働している衛星は1基のみ。6基の追加打ち上げに必要な総費用は約2300億円かかるとの試算だが、東日大震災による税収の減少もあり、結局米国のGPSを補完するという路線へ変更。3基の追加打ち上げによる合計4基での稼働、という方針になるようだ。ちなみにこの場合、必要な費用は約1500億円とのこと。 軌道上に3機の衛星があれば、日を含む東アジア一帯で24時間常時1m~数cm単位での測位が可能になるそうだ。 今月のニュースで「三菱電機 人工衛星生産能力を倍増」とあったのは、やはりこの準天頂衛星需要を見込んでのことだったのだろうか。 この「みちびき」システムが稼動し、センチ単位での

  • LHC でヒッグス粒子が見つかった、という噂 | スラド サイエンス

    一部の物理学研究者の間では現在「『神の粒子』が発見されたという噂」でもちきりなのだという (LiveScience の記事、家 /. 記事より) 。 ここで「神の粒子」と呼ばれているのはヒッグス粒子のこと。LHC の目的の一つとしてヒッグス粒子の確認があり、実際に発見されていたとしてもおかしくはない。ただし、現状では正式な発表はなく、LHC に在籍している物理学者の内部向けノートがリークされて…というお定まりの噂レベルの話題のようだ。

  • NTT、「1つのケーキを2人で公平に分割する」アルゴリズムを開発 | スラド サイエンス

    NTTが「一つのクリスマスケーキを2人で公平に分けるには、どこにナイフを入れたらいいか」という「ケーキ分割問題」を正しく解くアルゴリズムを開発したそうだ(日刊工業新聞)。 「ケーキ分割問題」とは、2人で1つのケーキを分割する際に、両者が満足するように分割するにはどうすれば良いか、という問題。2人が異なる価値観を持っているというのがポイント。今回発表された新アルゴリズムは「両者が同時に切りたい場所を申告し、その中間でカット、申告した場所を含むケーキを分配する」というものだそうだ。 今日・明日とケーキをべる機会は多いかと思うが、さっそく応用してみてはいかがだろうか。しかし、3人以上で分割する場合はどうすれば良いのだろうか?

    SiroKuro
    SiroKuro 2010/12/24
    ジャイアニズムが邪魔をする
  • NASA、宇宙人から見た太陽系の姿を再現 | スラド サイエンス

    NASA ゴダード宇宙飛行センターの天文学者らは、1 秒に 67 兆回の演算処理を行うことのできるスーパーコンピューターを駆使して、地球の外 (宇宙人) から見たカイパーベルトの姿を様々な時間軸で再現することができたとのこと (家 /. 記事, Physics Buzz の記事より) 。 カイパーベルトは、海王星より外側にある天体が密集した円盤状の領域。カイパーベルト内の 7 万 5 千あまりの塵の軌跡を再現したところ、天体は直接見つけるには暗すぎるが、凍った領域にある小さな穴から海王星の場所を推定することができることが分かったそうだ (この穴は海王星の重力によるもの) 。また、再現されたカイパーベルトのイメージは、ハッブル宇宙望遠鏡で撮影されたフォーマルハウト星の周りに広がるリングに驚くほど似ていたとのこと。 この発表にあわせて NASA は分かりやすい動画を YouTube に掲載し

  • Einstein@Home にてパルサーが発見される | スラド サイエンス

    カリブ海の米自治領プエルトリコにある世界最大のアレシボ電波望遠鏡が観測したデータを、インターネットにつながった約50万台の処理能力で解析。こぎつね座の方向の地球から1万7千光年の位置に、1秒間に約41回転と周期が比較的長く、磁場の小さいパルサーを確認した。 2005-02-19に始まったEinstein@Homeは、LIGOの観測データから重力波を探す、BOINCを利用した分散コンピューティングのプロジェクトであるが、2009年5月より、その計算能力の35%は、PALFA(ALFAによるパルサー探索)に割り振られていた。 なお、このパルサーを見つけたのは、アイオワのThe ColvinsとマインツのPowermandgのコンピュータだったとのこと。 今回発見されたPSR J2007+2722と命名されたパルサーは、 disrupted recycled pulsarと考えられている。エネル

  • P!=NP 予想、証明されるか ? | スラド サイエンス

    家 /. 記事によれば、HP Labs の Vinay Deolalikar 氏が P≠NP 予想の証明に関する 100 ページに上る論文の草稿を複数名の様々な分野の研究者に送っており、今週中にも最終稿が公開されるとのこと。 Scribd で公開されている論文は人のあずかり知らぬところでアップロードされたものらしく、また、Deolalikar 氏は過去にもこの分野の論文をいくつも執筆しているようです。P≠NP 予想は 2000 年にクレイ数学研究所のミレニアム懸賞問題の一つに挙げられており、100 万ドルの懸賞金がかけられています。 タレコミ人は門外漢なので重要そうとしか知りません。この予想それ自体の意味とか、証明の意義とか、コメントお願いします。

  • 円周率の新世界記録? パソコンで5兆桁の計算を実行 | スラド サイエンス

    8月2日、Alexander J. YeeとShigeru Kondoの2名が、パソコンによる計算により円周率を5兆桁まで求めたと発表した。 いままでの最高記録は2009年12月に達成された約2兆6999億桁だったので、もしこれが正しければ大幅な記録更新となる。ちなみに使用したPCのスペックはXeon X5680(6コア、12スレッド同時実行可能)×2、メモリ96GBで、OSはWindows Server 2008 R2(64ビット版)だそうだ。

  • 二フッ化キセノンに高圧を加えて大量のエネルギーを蓄える | スラド サイエンス

    ストーリー by hylom 2010年07月07日 13時31分 即実用化、というわけにはいかなさそう 部門より ワシントン州立大学のChoong-Shik Yoo教授らが、「二フッ化キセノンに超高圧を加えることで大量のエネルギーが蓄積される」という現象を発見したそうだ。「核エネルギー以外ではもっとも高密度でエネルギーを蓄えることができると考えられる」とのことで、新たなエネルギー蓄積システムや燃料システムを実現できる可能性があるとのこと(家/.、Nature Chemistry掲載の論文要旨、Physorg.comの記事)。 記事や論文要旨によると、超高圧発生装置(Diamond Anvil Cell)でXeF2(二フッ化キセノン)に対し超高圧をかけたところ、分子構造が2次元構造となる現象が見られたとのこと。この状態でさらに圧力を加えると、再度分子構造が3次元構造に変化するそうだ。この

  • 謙虚すぎる数学のヒーロー | スラド サイエンス

    ある会社で、非常に優秀な技術者がいた。彼は有能でほとんど毎四半期ごとに優れた成果を出していた。ただ、彼は非常に…よくいえば謙虚、悪く言えばシャイで、ある成果が彼の成果であることを調べるのは、彼の上司にとってかなりの労力が必要だった。 この会社の社長は彼に報いるために、毎回彼を社員ミーティングの場で表彰し、ボーナスを与えていた。彼はそのような場でも、自分はこのような表彰をされるに値するようなことはしていない、という趣旨のことを毎回述べていたが、誰も彼の主張に耳を貸そうとはしなかった。 で、10回目の表彰の直後、この技術者は辞表を提出した。 人事部があわててヒアリングを行った結果判ったのは、 彼は人前に出るのが苦痛であり、表彰式などは拷問でしかなかった事表彰されるたびに新しい仕事が降りかかっており、ろくに有給休暇も取れない状態になっていたこと彼にとって仕事を離れての有給休暇のほうがボーナスより

    SiroKuro
    SiroKuro 2010/03/27
    稀に良くある
  • フリップフロップ回路を組み込んだ新たな乱数生成手法 | スラド サイエンス

    独ハーゲン大学らの開発チームらが、乱数生成の新しい手法を開発したそうだ(Science Daily、家記事)。 このアルゴリズムでは、コンピュータメモリのフリップフロップ回路のランダムスイッチングを組み込んだとのこと。フリップフロップはスイッチングの直前は「準安定状態」にあり予測することができず、準安定状態の後メモリに保持されている内容は完全にランダムである。フリップフロップが組み込まれている場合、小さな配列では20倍「ランダム」な数を生成できることが実験で証明されているという。また、配列を故意に曲げようとする試みは、配列全体もしくは単体の要素が乱されるため容易に見分けられるという利点もあるとのこと。 乱数はセキュリティ分野だけでなく天気予報などの気象シミュレーションなどにも使われており、「ランダム」であればあるほどその精度が高まるとされている。

  • 円周率計算の記録更新、使われたのはなんとデスクトップPC | スラド サイエンス

    円周率π計算の桁数の記録が更新された。計算機の進歩とともに記録は更新されるものだが、今回の記録更新で使われたのはスーパーコンピュータではなく、なんと1台のデスクトップPCなのだそうだ(家記事:New Pi Computation Record Using a Desktop PC、元ネタ:Pi Computation Record)。 今回の計算で達成した桁数は、約2兆6999億桁。前回の記録は昨年、筑波大・計算科学研究センターで達成された約2兆5769億桁なので、1200億桁ほどの記録更新となる。 元ネタのPress Releaseによると、計算に使われたマシンの主なスペックは以下の通り。 CPU:Core i7(2.93GHz)メモリ:6GBHDD:7.5TB(1.5TB×5)PC自体は2000ユーロ(25~26万円程度)のもので、OSにはLinux、π計算プログラムは独自に作られた

  • 日常生活で体験する恐ろしい「パラドックス」は? | スラド サイエンス

    ストーリー by hylom 2009年10月29日 16時58分 「この50円玉は表が裏に、裏が表についている珍しい50円玉だ」 部門より ネット界隈ではときおり、不思議な「証明」が話題になることがある。例えば、古典的な「"2=1"を数学的に証明した」というネタは、「ウソニュース」専門サイト「虚構新聞」でも以前取り上げられたことがある(「2と1は等しい」 数学界で論議)。こうしたものは、直感に反した結果になるという意味ではパラドックスと呼んでよいだろう。 "2=1"の証明は種明かしをすると単純なトリックだが、もっと込み入った例もある。以下は、直感的には発散しそうな足し算なのに、なぜか有限の和になるという「証明」だ。 1 + 2 + 3 + 4 + ... = -1/12 1 - 2 + 3 - 4 + ... = 1/4 さて、こうした数学上のトリックや手法を使ったパラドックスであれば、

  • 核爆弾の処理方法 | スラド サイエンス

    ウランを使った熱核爆弾は広島と、あとパキスタンで作られたぐらいで、 主流はプルトニウムを爆薬で圧縮して点火するタイプらしいですね。 さらに威力の大きな水爆とかは、中に仕込んだ原爆で点火して核融合反応を起こさせることで 破壊力を増すタイプなので、中に入ってる原爆を抜けば無力化できます。 要は、プルトニウムを再利用できないよう処理してしまえばいい。 なので基的には「燃やして捨てる」ってことになるのではないかと。 [rist.or.jp] 高速増殖炉とか研究してたのに技術開発が進まなくなった理由の一つに、 「核弾頭から取り出されたプルトニウムが余って世界的にダブついてしまった」 という事情があったはず。核軍備の負の遺産って言われてなかったかな。 核燃料として使えないわけじゃないので、そのへんで稼働している軽水炉の燃料棒に混ぜて さっさと燃やしてしまおうってことで、MOX燃料が出てきたのだと思い

    SiroKuro
    SiroKuro 2009/09/28
    "後悔先に立たず・後悔役に立たず・後悔後を絶たず"
  • 打ち上げ後のロケットを「帆」を使って地球に帰還させるアイデア | スラド サイエンス

    New Scientistで、宇宙ゴミの量を減らすための対策として「すべてのロケットに帆を付ける」というアイデアが提案されている。 記事によると、ロケットにきわめて薄い「帆」を取り付けることで、宇宙船がスペースデブリと衝突する危険性を減らせる可能性があるとのこと。打ち上げられたロケットがそのペイロードを軌道に乗せた後、帆を展開してロケットを軌道上から外す、というアイデアである。 Wiredの記事によると、散乱しているスペースデブリの数は数トンにも上るそうで、STS-50からSTS-114までの54のミッションで宇宙ゴミや小惑星がシャトルの窓に衝突した回数は1634回にも上り、92回もの窓の交換を行っているそうだ。また、シャトルのラジエータに衝突した回数は317回で、そのうち53回はラジエータに穴が空くほどだったという。

  • 文科省・経産省、超小型衛星群の構築を計画 | スラド サイエンス

    読売新聞にて、文科省と経産省は1辺50cm、50kg程度の超小型衛星を400km程度の低軌道に50~100基打ち上げ、高解像度衛星観測による衛星関連ビジネスを活性化する計画をもっていることが報じられた。早ければ2年で衛星群を構築、3年以内に関連ベンチャーを100社創出することを目的に新市場を形成する予算を追加景気対策の補正予算にに各省が20億円要求したそうだ。 衛星の体(電源系などのプラットフォームのことだろう)は同じものを使うことで大量生産による低価格化・開発期間の短縮を期待し、災害・気象・農作物監視などの目的に応じて搭載センサーを変える方式をとるという。文科省のコメントによると衛星1基あたり3、4億円、打ち上げは廉価なロシアのロケットを利用することを計画しており、また経産省は発展途上国への衛星売り込みを可能性として考えているという。 なお、かつて同様の超小型衛星(Cubesat)であ

  • アマゾンのPiraha族には正確に数を表す言葉が存在しない | スラド サイエンス

    アマゾンのPiraha族には、正確に数を表す言葉が存在しないことがマサチューセッツ工科大学のGibson教授率いる調査にて明らかになりました(MIT news、家記事)。 2004年に発表された調査では、この部族には「1」「2」「沢山」を表す言葉があると思われていましたが、「1」と思われていた言葉は実際には1から4の数を表し、「2」と思われていた言葉は5か6を表していることが分かり、正確な数字を表す言葉が全く無いということが判明しました。数を数え上げるのではなく、カウントダウンさせたところ、このように当初考えられていた意味と異なることが分ったそうです。また、物の数を合致させる作業を行わせた場合、数を正確に記憶して合致させることはできなかったということです。このことから、数を表す言葉の存在は数を記憶することを助ける働きがあると推測できるそうです。 数の認識は人間に潜在的に備わっている能力で

  • GXロケット、開発中止へ | スラド サイエンス

    読売新聞の記事によると、JAXAや石川島播磨重工業などが開発を続けてきたGXロケットについて、文部科学省の宇宙開発委員会はその開発中止を勧告する方針を固めたとのこと。それによりGXロケットの開発プロジェクトは基礎研究を除き、中止に追い込まれる可能性が高くなった、とのことである。 タレコミ人は、そっち方面に関しては全くの素人ではありますが、GXプロジェクトそのものは、「船頭多くして」の印象が強く、あまり魅力を感じていませんでした。ですがLNG推進系の開発プロジェクトについては是非モノになって欲しいものだなぁと感じていました。 ケロシン×液酸や、水素×液酸のエンジンが既に実用化されている中、LNG推進系の開発は難航していたようですが、難航の要因は何だったのか気になります。ハイスペックを狙いすぎたのか?、原理的な無理があったのか? 日にはまだ技術力が無かったのか? 気になるところであります。

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