地球から満月が最も大きく見える「スーパームーン」のとき、砂浜の浸食量は50%程度増すことが、海上・港湾・航空技術研究所港湾空港技術研究所の沿岸土砂管理研究グループの研究で明らかになった。高波浪や高潮が重なった場合、より大きな浸食につながる恐れがあり、海岸管理者は新たな対策を求められる可能性がある。 スーパームーンに伴って地形が変化するイメージ。海上・港湾・航空技術研究所港湾空港技術研究所沿岸土砂管理研究グループの伴野雅之主任研究官を中心とする研究グループが明らかにした(資料:海上・港湾・航空技術研究所港湾空港技術研究所) 月は地球の周りを楕円軌道で動いている。月と地球が最接近し、かつ満月(広義には新月も含む)の場合をスーパームーンと呼び、月が最も遠いときと比べて直径が14%大きく見える。直近では2020年4月8日だった。 スーパームーンの際に、海面水位が高くなることは昔から知られていた。引