色素の一種であるメチレンブルーに、記憶力を高める作用がある、との論文が発表された(WIRED)。 メチレンブルーに記憶力を高める効果があることは1970年代に動物実験で示されていたが、なぜそのような効果があるのかは分かっていなかったという。今回の実験では22〜62歳までの26人にメチレンブルーもしくは対象実験用の効果のない薬を服用してもらい、その後fMRIで脳の活動を観測したそうだ。その結果、メチレンブルーには感情の働きに関与する島皮質と呼ばれる脳の領域の反応を増加させる効果があることが分かったという。さらに、前頭前皮質や頭頂葉、後頭皮質の反応も高められるという。