韓国政府のシンクタンク、保険社会研究院(The Korea Institute of Health and Social Affairs, KIHASA)に招待されて2014年11月7日、「社会保障の将来」というシンポジュウムに行ってきた。OECDで、高齢化で社会保障は大変なことになるから、この問題について、2060年までの財政推計をして、どう解決したら良いか、皆で知恵を出し合おうとなって、参加国を募っている。KIHASA は、この問題について海外の研究者を集め、国際シンポジュウムを開いたのだ。本来なら、日本も政府が参加し、政府が委任した研究者が集まるべきだったのだろうが、日本政府は参加していない(日本は2025年までの社会保障の予測しかしていない)。そこで、たまたま2060年までの将来予測をしている私の論文が目について(その要約は私の『若者を見殺しにする日本経済』第2章、ちくま新書にある