1月20日、ファブリティウス独連銀理事(写真)は、ギリシャ救済問題がユーロにとって危険な前例となるリスクに懸念を表明。07年3月撮影(2010年 ロイター/Alex Grimm) [フランクフルト 20日 ロイター] ドイツ連銀のファブリティウス理事は20日、ギリシャが早急に財政問題を解決できなければ、ギリシャ救済に関する話は勝手に進み、ユーロに打撃を与えかねない危険な前例となるリスクがある、との懸念を示した。 スピーチ原稿が事前に明らかにされた。 同理事は、ギリシャの財政問題はすべての欧州諸国に対して財政基準の遵守を求める警告だと指摘、「(ギリシャが)財政問題をコントロールできなければ、欧州内での救済に関する議論が激しさを増し、独自のダイナミズムで動くことになる」と述べた。 そのうえで「それはユーロの信頼性を損ない、通貨統合の基盤を揺るがす恐れがある」と警告した。