元東証1部上場のシステム開発会社「ニイウスコー」(解散)の粉飾決算を巡り、大阪府の元株主2人が旧証券取引法違反の有罪が確定した同社元会長ら2人に計約1億7400万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は9日、全額の賠償を命じる判決を言い渡した。 清水響裁判長は「大幅な債務超過が明らかになっていれば、原告は株を買わなかったはずだ」と述べた。 判決によると、同社は2003年の上場直後から売上高を水増しするなどして決算を粉飾。一方、原告2人は05~08年、虚偽の決算を信用して計約1億5890万円分の株を購入したが、同社の破綻によって株が無価値になったなどとして、購入費自体が損害だと認定した。