【第25回】 2009年01月30日 ついに10万円割れの薄型テレビ 日本メーカーの戦略転換必至 薄型テレビの単価下落に歯止めがかからない。調査会社BCNの速報値によれば、液晶テレビ全体の1月1~15日の平均単価が9万7228円まで下がり、このままいけば、月次で初めて10万円を割る可能性が出てきた。 薄型テレビの平均単価は、年末商戦向けに新製品が投入されるために、11~12月は一定の水準で価格が安定するのが通例だ。だが、昨年はまったく様相が違う。12月は対前月比で単価が5%も下がり、今年1月は同10%も下がった。まさに底なしの状態である。 価格が下がり続けている理由は明白だ。「積み上がった流通在庫を店頭でさばき続けている」(道越一郎・BCNアナリスト)からである。 予兆は昨年の11月から現れていた。経済産業省がまとめた機械統計速報によれば、液晶テレビの11月末の在庫台数は、対前年同