先週9月16日、「自助・共助・公助」「国民のために働く内閣」を掲げる菅義偉内閣が始動した。実はこの同じ日、安倍晋三前政権を安全保障面から支えた中心人物――河野克俊前統合幕僚長(65歳)が、初めてとなる著作『統合幕僚長』(WAC出版)を上梓した。 そこで、昨年4月まで4年6ヵ月にわたり、23万自衛官のトップを務めた河野克俊前統合幕僚長と、東アジア取材31年の現代ビジネスコラムニスト・近藤大介が、120分にわたって「いまそこにある日本の危機」について語り合った。 生身の自衛隊員として 近藤: ご無沙汰しております。奇しくも菅新政権発足の日に統幕長が出された『統合幕僚長』(WAC出版)を、一気呵成に拝読しました。つい「統幕長」と呼んでしまいますが、もう退役されたから「河野さん」とお呼びした方がよいのかな。河野さんには統幕長時代から酒を酌み交わしたりして、大変お世話になりました。 河野: こちらこ
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