“なにわのウォール街”で投資家のオアシスに、僧侶がホスト役を務める「坊主バー」…。趣味や職業の世界観を凝縮させた大阪発祥の個性豊かな営業スタイルのバーが注目を集めている。おつまみに缶詰だけを売りにして全国進出を果たしたり、鉄道ファンにはたまらない電車に見立てた店づくりなど他店との差別化を図り、話題性をアピールする大阪の個性派バー。居酒屋評論家は「何でも面白がるお客がいるからこそ、大阪でユニークな店が登場する」と分析する。ひと味違ったバーがなにわの夜を演出する。(吉原知也)大阪オンリーの投資家バー 大阪が発祥なのは、僧侶がバーテンダーやホストになって客の話し相手になる「坊主バー」だ。約20年前に大阪・ミナミでオープンし、東京の四谷と中野、京都に営業スタイルが広まった。初代店は閉店したが、平成24年秋に大阪市北区で「vows bar URO」として4年ぶりに営業を再開した。 僧侶8人が「坊主ス