経済の破綻が秒読みともいわれている中国。シャドーバンキングは実質的に破綻し、不動産バブルも崩壊寸前との見解を示す経済学者は多い。周辺各国へ軍事挑発を繰り返す一方、国内では政府への不満が噴出し始めている。共産党内部での権力闘争も泥沼化の様相を呈しており、習近平体制は完全に制御不能へと陥りつつある。7月に上梓された『ヤバイ中国』(徳間書店)は、そんな中国の現状を鋭く分析し、現状と今後の予測を的確にまとめているとして話題になっている。 今回は、同書の著者である経済評論家の渡邉哲也氏に、 ・中国が抱える問題点と今後 ・中国経済が破綻した場合に、日本や世界の経済に与える影響 ・中国の破綻に巻き込まれないためには、どうするべきか などについて語ってもらった。 ●中国が抱える問題の数々 –まず、本書を執筆されることになった経緯をお聞かせください。 渡邉哲也氏(以下、渡邉) 今までに日本経済はもちろん、ヨ