政府は17日、文部科学省が09年度予算編成で要求している中型ロケット「GX」の開発プロジェクトなど宇宙開発利用予算について、前年度比60億円(3.1%)の大幅な増額を認める方向で調整に入った。総額は1966億円となる。来年度を「宇宙基本法元年」と位置付け、宇宙開発を積極的に推進する姿勢を打ち出すため、例外的な大幅増を認める。 GXロケット関連では、第2段に搭載する液化天然ガス(LNG)エンジン技術の完成度を高めるプロジェクトの費用として、前年度比51億円増の107億円が確保される見通しとなった。衛星打ち上げの需要やエンジンテストの成果をみて、10年度以降の本格的開発に着手するかを判断する。 また、災害監視などに対応する衛星の開発費として10億円(前年度比6億円増)、地球環境変動観測ミッション(GCOM)を推進する費用として72億円(26億円増)などを認める。 宇宙基本法は今年8月制定