英VICTREX社は,エンジニアリング・プラスチックであるポリエーテル・エーテル・ケトン(PEEK)の摺動性が高い新グレード「VICTREX WG101」を開発し,日本市場向けの販売を開始した。既存グレードに比べ,大幅な摩耗特性の改善と摩擦係数の低減を実現しているという。 新グレードで想定している用途は,高い摺動性や熱特性などが必要なもの。具体的には,ブシュやベーンチップである。また,流動性やウエルドライン強度に優れるので,薄肉・複雑形状の部品にも適している。 新グレードは,標準グレードである「VICTREX PEEK 450FC30」に比べて,圧縮強度が30%向上している。従って,高荷重が発生する部品に適用できる。一般に,耐摩耗性が要求される用途では,部品に圧縮荷重がかかる。だが,過度の荷重によって寸法変化が生じるクリープを引き起こす恐れがあるので,圧縮荷重が大きい用途に標準グレードを適
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