信大工学部(長野市)と半導体関連装置製造の不二越機械工業(同)は24日、青色発光ダイオード(LED)の製造に不可欠な工業用材料「サファイア基板」を従来より安価に製造できる技術を共同で開発したと発表した。白熱電球や蛍光灯に続く次世代照明光源として注目を集めるLEDの需要拡大に伴い、サファイア基板の市場も急拡大が見込めると判断。県外のメーカーとも連携して2011年3月をめどに事業化し、新たな地域産業の創出を目指す。 LED照明用の白い光は、黄色蛍光体に青色LEDの光を当ててつくるのが主流。サファイア基板は、青色LEDの素材となる窒化ガリウムの膜をつくる際の下地で、太い棒状の単結晶サファイアを薄く輪切りにして造る。大口径にするほど1枚から大量のLEDチップを造れるためコストが安くなるが、不良品も発生しやすくなることから直径2インチが主流となっている。 新開発の技術は、円筒形の容器を型枠にして