JA岡山西管内の総社市で桃を生産する「総社もも生産組合」では、毎年2~3名が新たに就農する。その多くが非農家出身の若者で、先輩の働き方やそこで生み出される高品質の桃に魅せられ集まってくる。全国的に農業の担い手の高齢化が問題となる中、なぜ若者が次々と就農するのだろうか。それは彼らの仕事が楽しいからだ。楽しい仕事はいかにして生み出されるのか。その秘密を探る。 「総社もも生産組合」は、桃専業の生産者11戸により構成されている。同組合ができたのは50年ほど前のこと。桃の生産地としては後発で小規模だったこともあり、数量ではなく品質を追求してきた。そして、それを実現するため生産方法に工夫を重ねるとともに、JA岡山西を通した販売方法を選択した。生産者が自ら等級を選別し箱詰めしてから選果場に持ち込む産地もある。それに対して総社もも生産組合では、生産者は畑から直接選果場に向かう。等級を決めるのは選果場の従業
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