沖縄科学技術大学院大学(OIST)で開催された「第1回オープンエネルギーシステム国際シンポジウム」(2014年1月14~15日)では、太陽電池や蓄電池などから成る分散電源システムを備えた住宅施設が参加者向けに公開された。ソニーコンピュータサイエンス研究所やOIST、沖創工などが研究を進めているもので、直流電力によって住宅間で電力を融通し合えるのが特徴だ(関連記事)。 この「オープンエネルギーシステム(OES)を実現する分散型DC電力制御に関する実証的研究」では、OISTの敷地内にある教員住宅9棟〔2LDK(105m2)タイプが5棟、3LDKタイプ(148m2)が4棟〕に太陽電池パネルや蓄電池、コントローラーなどを設置した。太陽電池パネルは出力が223Wのものでパナソニック製。パネル6枚を1セットとし、2LDKの住宅に2セット(合計出力は約2.7kW)、3LDKの住宅に3セット(同約4.0k