【読売新聞】 決して保護者のためではなく、国家繁栄のために教育があることを肝に銘じてほしい――。こうした富山県教育委員の牧田和樹氏の発言について、共産党県議と新田知事が19日、県議会で賛否を巡る応酬を繰り広げた。 発言は昨年8月29
大阪府松原市の田中厚志市議(42)(1期目、大阪維新の会)が「体調不良」を理由に3月定例会の本会議を欠席し、妻と2人で2泊3日の沖縄旅行に行っていたことが9日、わかった。田中市議は取材に、「議員としての認識が甘く、ばれなければいいと思ってしまった。反省している」と事実を認めた。 田中市議によると、3月26日午前9時頃、妻を通じて「体調が悪く、本日の本会議を欠席する。家で養生する」と議会に連絡を入れ、夕方の便で沖縄に向かった。 7月中旬頃、所属会派の維新などに旅行を告発する投書が届いたことで発覚。田中市議は議会にうそをついて旅行していたことを議長らに報告し、議長から厳重注意を受けた。 田中市議は取材に「猛省し、議員としての職責をまっとうしていきたい」と述べ、5日付で会派を維新から無所属とする変更届を議会に提出。今後は無所属で議員活動を続けるとしている。地域政党の維新には所属しており、維新は田
前地方創生相の山本幸三・自民党衆院議員(福岡10区)が、北九州市内で23日に開かれた三原朝彦・自民党衆院議員(同9区)の政経セミナーの来賓あいさつで、三原氏が長年続けるアフリカとの交流について触れ、「何であんな黒いのが好きなんだ」と発言していたことがわかった。 山本氏は事務所を通じ、「人種差別の意図は全くない」と説明している。 山本氏は三原氏との交友関係を強調し、「ついていけないのが(三原氏の)アフリカ好きでありまして、何であんな黒いのが好きなんだっていうのがある」と述べた。 山本氏の事務所は24日、読売新聞の取材に対し、「(山本氏は)昔、アフリカを表現する言葉として使われた『黒い大陸』という意味で言ったと話している」と説明した。
鳥取市が桜の植樹を計画している鳥取城跡の天球丸広場。樹齢180年の松がアニメ映画に登場することから、ファンが景観保持を訴えている(鳥取市で) 鳥取市が、桜の名所として知られる同市東町の鳥取城跡に新たに桜を植えるなどする計画に対し、思わぬ異論が上がっている。 市が計画案への意見を募ったところ、鳥取県東部を舞台にした人気アニメ「Free!」の映画版に城跡が登場するため、「聖地」として訪れるファンから、「景観を変えないで」という声が寄せられたという。同市教委文化財課は植樹の場所を変更するなどの対応を検討している。 ◇ 鳥取城跡と周辺は、1920年代からソメイヨシノなどが植えられ、90年に「日本さくら名所100選」に選ばれた。現在、計240本が春には満開になり、多くの花見客でにぎわう。 ただ、伸びた木の根が石垣などを崩したり、病気や老齢化で枯死したりした桜もあり、市が城跡の保存と桜の管理を目的に計
15日、福井市小尉(こじょう)町の九頭竜(くずりゅう)川に4人が乗った小型機が不時着した事故。 エンジン停止状態で大惨事が起きる可能性があったが、けが人ゼロで脱出させることに成功した事故機パイロットで福井市の男性医師(66)が、状況を振り返った。向かい風を利用した着水など、冷静な対応ぶりが明らかになった。 医師は航空関連の学会に参加した後、庄内空港(山形県酒田市)を15日午後1時に離陸。給油のため新潟空港(新潟市)を経由し、福井空港(坂井市)に帰ろうと順調に飛行していた。 ところが、着陸態勢に入ると、異変が生じた。音などから「エンジンにガソリンが供給されていない感じがあった」といい、プロペラの回転が落ちて1分ほどでエンジンは停止。空港までの距離を考え、川への不時着を決断し、管制官に「川に不時着したい」と緊急事態を告げた。 その際、10年以上のフライト歴から選んだ、飛行ルートが功を奏した。日
神奈川県大磯町が昨年、町立中学校で導入した給食事業を巡り、多い時でご飯やおかずの半分以上が食べ残される異常事態が続いていることが町への取材でわかった。 生徒からは「味や見た目が悪い」という“致命的な欠陥”を指摘する声が相次いでおり、危機感を抱いた町は生徒や保護者らを対象とした緊急のアンケートを実施。献立などの見直しを急ぐ考えだ。 ■保護者に衝撃 今年7月、町立国府中を訪れたPTA関係者の間に衝撃が広がった。給食を終えた2年生の1クラス31人の中で、おかずを完食したのはわずか1人。ほとんど手をつけなかった生徒もいた。保護者からは「こんなに食べられていないなら、やめた方がいい」という声が上がったほどだったという。 国府、大磯の町立2中学で給食が始まったのは昨年1月。町は綾瀬市の業者に調理と配送を委託するデリバリー方式を採用し、食材の発注と献立作りは町職員の栄養士が行っている。2校の生徒は計約7
米国の約1万4000人を20年以上追跡した大規模調査を、ミネソタ大学の久保田康彦・客員研究員(公衆衛生学)が分析したところ、収入よりも学歴が健康格差を生む可能性が浮かんだ。分析結果は、米国の医学専門誌電子版で発表された。 45~64歳の男女1万3948人を学歴や収入でグループ分けし、45~85歳までに心筋梗塞、心不全、脳卒中といった循環器疾患を発症するリスクを算出した。 学歴別にみると、最終学歴が高いほど循環器疾患の発症リスクは下がり、大学院卒が最も低かった。高校中退者の発症リスクは50・5%と2人に1人。高卒の41・7%に比べ約10ポイントも高く、高校教育を終えたかが健康格差の分かれ目となることがうかがわれた。高校以上を卒業しているかどうかと収入の高低による発症リスクを比べると、高卒以上で低収入のほうが、高卒未満で高収入よりもリスクが低かった。
京都大の山極 寿一 ( じゅいち ) 学長が、昨年のノーベル文学賞を受賞した米国歌手ボブ・ディランさんの歌の一節を取り上げた入学式の式辞を大学がホームページ(HP)に掲載したことについて、楽曲を管理する日本音楽著作権協会(JASRAC)が京都大に使用料が生じると指摘していることがわかった。 京都大は「歌詞を少し紹介しただけで使用料が必要になるとは思わなかった」と困惑している。 京都大によると、山極学長は4月の入学式で、学風につながる自由な発想を伝えるため、ディランさんの曲「風に吹かれて」の歌詞の一部を取り上げ説明。京都大は歌詞の日本語訳を含め式辞をHPに掲載した。 JASRACによると、今月、電話で京都大に楽曲使用の許諾手続きを説明し、「HPに歌詞を掲載した場合、使用料が発生する」と伝えたという。
佐賀県武雄市が所有する武雄鍋島家資料の中から、唐津藩一帯の様子が描かれた幕末の大型絵地図が見つかった。 江戸時代以前の姿の記録が残っていない県史跡の山城跡・ 岸岳 ( きしだけ ) 城跡の姿も記されている。調査した佐賀大の宮武正登教授(日本中世史、城郭史)は「県内の今後の文化財調査で役立つ貴重な史料になる」と指摘している。 市が9日、市歴史資料館で報道陣に公開した。宮武教授によると、「唐津之図」と名付けられた絵図は縦3・15メートル、横3・91メートル。唐津藩領内の主要道や河川、岸岳城跡を始めとする山城跡などが記載されている。図中に描かれている墓所の記述などから、幕末の1860年代に作製されたとみられている。 作者は不明。幕末には、時代の変化に対応するために多くの藩が他藩の情報を集めたといい、佐賀鍋島家が実地調査して作った可能性があるという。ただ、宮武教授は「作製の理由は特定できない。これ
大阪府泉大津市教育委員会が、約3300万円をかけて2010年に耐震補強した市立上條小学校の3号館(3階建て)について、府に「建物のコンクリート強度が不足し、補強したとみなせない」と指摘され、昨年10月に閉鎖していたことがわかった。 市教委は設計段階で業者から「強度不足で耐震補強は困難」と指摘されながら、予算消化を優先。業者を代えて工事を実施させていた。 市教委によると、3号館は1963年に1、2階の一部を建設後、65、72年に3階などが増築された。 2009年8月、市教委は3号館の耐震補強を実施するため、業者に設計を委託。コンクリート強度を調べたところ、2階は国土交通省認定の公的基準の半分に満たず、1階も基準より2割弱低かった。このため、業者は「解体に値する数値で、工事は困難」と設計を辞退。市教委は当時、10年度末までに市内の全小学校の耐震補強を終える方針で、関連予算も既に組んでいたことか
経営再建中のシャープは、全従業員を対象に、自社製品の購入を呼びかけるシャープ製品愛用運動を20日から始める。 取締役や執行役員は20万円、管理職は10万円、一般社員は5万円と役職に応じて目標金額を設定し、売り上げ増を目指す。同様の取り組みは、経営危機に陥った旧三洋電機が2004~05年に実施した例があるぐらいで、異例のことだ。 「特別社員販売セール」として、来年1月29日まで実施する。セール専用のサイトから申し込む仕組みで、社員には購入額の2%分を奨励金として支払う。購入状況を会社側が把握できるため、目標金額は、事実上の「ノルマ」と受け止められている。 シャープは、家電部門を担当する長谷川祥典専務執行役員名で文書を配布し、「厳しい難局を乗り切れるよう協力してほしい」と呼びかけている。 シャープの従業員数は国内単体で1万7436人(9月末現在)。
「新編世界イカ類図鑑」の表紙。イカが逆さまのように見えるが、学術の世界ではこれが標準だ(東海大学出版部提供) イカは三角頭巾のある方が頭側で、こちらを上に表示した方が良いのか、あるいは逆か――。 イカが「市の魚」の北海道函館市で、ちょっとした“議論”が起きている。10日からは、イカやタコなどを研究する世界の頭足類学者の国際シンポジウムも函館で開かれる予定で、シンポを機に一般の論議も深まりそうだ。 シンポ開催が決まった後の今年4月、米ミネソタ大学の中島隆太准教授(現代芸術)が作成した大会ロゴマークの素案が、各国の学者にインターネットで回覧された。三角頭巾を上にした図案だったが、国内外の学者からは「少し違うぞ」との忠告が続出。中島さんは、一般にゲソと呼ばれる腕の部分を上にした図案に作り直した。 中島さんは「当初の図案は日本の一般的なイカのデザインを意識した」と説明。そのうえで、「今回は専門家の
山口県周南市の市民団体が11月7日に県周南総合庁舎「さくらホール」で計画するシンポジウムで、県周南県税事務所が、ホール使用を許可しながら2日後に取り消したことがわかった。 市がレンタル大手「TSUTAYA(ツタヤ)」の企画会社と連携して進める図書館建設計画に反対する団体の取り組みを「政治活動」と判断したため。市民団体側は「地方自治法に基づく直接請求に向けた運動であり、政治活動ではない。取り消しは市民の権利を妨げる行為」と反論している。 市民団体「県オンブズマン市民会議」によると、代表の沖田秀仁さんが26日に同事務所でホールの使用を申し込み、同日中に許可された。その後、使用料の納付通知書も届いた。 ところが、28日に読売新聞でシンポジウムの計画が報じられると、同事務所が使用を許可できない「政治活動」に当たると判断。電話で使用許可の取り消しを通知した。 同事務所の中村孝史所長は「(計画の是非を
死刑求刑が予想される事件の弁護活動について、日本弁護士連合会がまとめた手引が波紋を呼んでいる。 否認事件などで被害者の裁判参加に反対するよう求め、取り調べで「原則黙秘」を打ち出しているためだ。日弁連内部にも異論があり、犯罪被害者を支援する弁護士団体は19日にも抗議声明を出す。 ◆目標は死刑回避 手引「死刑事件の弁護のために」(A4判110ページ)は、日弁連の刑事弁護センター死刑弁護小委員会が作成した。裁判官と裁判員に死刑判決を回避させることを「唯一最大の目標」と明記。被害者参加については、「被害者による質問で法廷が感情に支配され、証拠に基づかない質問がされる可能性がある」として、被告が起訴事実を否認していれば「参加に反対すべきだ」と記載した。 捜査段階の取り調べでは、「早期に自白しても死刑回避の保証はなく、かえって供述内容が量刑を死刑に押しやる」として「黙秘権の行使が原則」と指摘した。マス
経営再建中のシャープは、本社ビル(大阪市阿倍野区)を家具販売大手のニトリホールディングスに売却する方向で最終調整に入った。 売却額は数十億円とみられ、9月中に契約を結びたい考えだ。ニトリは店舗として再開発するとみられる。 同時に売却手続きを進めていた本社向かいの「田辺ビル」(同)は、NTT都市開発に売却する方向だ。売却額は100億円程度となる見込み。建物を取り壊した後に高層マンションを建設する見通しだ。 シャープは売買契約を結んだ後、両社に賃料を支払いながら入居を続け、2017年頃をめどに移転する。 シャープは5月に発表した再建計画に本社の売却を盛り込んでおり、7月から進めていた入札手続きには、両ビルに合わせて約20社が応札していた。
東京都多摩市が先月、先行販売された「プレミアム付き商品券」を巡り、先着順で買えなかったことに抗議した一部の市民だけに、「優先販売券」を配布していたことが5日、わかった。 同市では7月3日、75歳以上と障害者を対象に、1冊1万円で20%のプレミアムが付いた商品券を先行販売。3000冊(1人あたり上限5冊)を用意したが、1000人以上が並んで約1時間で完売した。 だが、市によると、購入できなかった一部市民が「先行販売の意味がない」「納得できない」などと、約2時間にわたって猛抗議。市側は急きょ、残っていた市民165人に優先券を作って配布した。優先券をもらった市民は、一般販売があった翌日の7月6日、市役所を訪れて商品券を購入したという。
大阪府松原市が市制60周年を記念して作ったアニメのキャラクター「まつばらくん」がひそかに注目を集めている。 知名度アップを図ろうと、市が大阪芸大(大阪府河南町)に依頼したことで誕生したが、「特産品がない」などと断言する自治体のPRキャラとしては異色の存在だ。 府のほぼ中心に位置する同市。大阪市内まで電車で10分と利便性は高いが、市秘書広報課によると、特産品を売り込もうとしても「どこにあるの?」「松原ジャンクション(JCT)しか知らない」と知名度はいま一つ。全国のご当地キャラクターが人気を競う「ゆるキャラグランプリ」で、市のマスコット「マッキー」への投票を呼びかけたものの、これまで100位内に入ることはなかった。 そこで市は昨秋、広報用動画を企画し、「若い感性でテレビCMのように印象に残り、クスッと笑える作品にしてほしい」と大阪芸大に依頼。当時、同大学学芸術学部生の映像デザイナー小山拓也さん
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